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誰のための絵本?
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投稿日:2019/09/24 |
出版されて間もない頃、読んだのですが、最近、「幼稚園・保育園の先生方おすすめ」という内容の帯が付いて書店に平積みにしてあるのを見て、改めて読み直してみました。
やはり、最初に読んだときからずっと抱えていた違和感たっぷりの内容でした。
まず、「主人公」が誰だか分かりません。
いや、主人公は一人称で物語を進めていくキュウリくんなのでしょうが、そうではなく、この物語を読者である子どもたちと同じ視点で進んでいく登場人物は一体誰なのか?ということです。
野菜を無計画に買ったお母さん?いや、それでは子どもたちが共感しづらいから、やはりここはその娘であるれいちゃんなのでしょう。
では、捨てられそうな野菜たちとれいちゃんとの関係性は?
野菜たちが忘れ去られ、干からびて捨てられる運命に向かうのは、れいちゃんとの直接的な関わりによってではありません。直接関わりを持つのはお母さんの方です。れいちゃんは主人公の属するキュウリという野菜が嫌いというだけ。
ですから、この物語を読者と同じ視点で進んでいくのは、実はお母さんなのではないでしょうか?
子どもに読み語っているお母さん方の中から「耳が痛い」などの感想が聞かれるのも、この絵本の主人公が実は構成上、お母さんである証拠だと思います。
お母さんのだらしない行為の責任を、なぜれいちゃんが取らなければならないのか、私には分かりません。
この絵本を読んで、心から、子どもが野菜を残さないで食べるようにしよう、食べ物は粗末にしないようにしようと思えるでしょうか?
この絵本はただ、無計画に野菜を買い、物に対する扱いも乱暴なお母さんの話であり、野菜たちの悲痛な嘆きを延々と見せられるだけの話であり…
そもそも絵本を使って子どもをしつけようとする内容のものは好きではありませんが、この本は自らうたっている食育の本ですらないと思います。
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魅力的なわにわに!
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投稿日:2019/09/24 |
お祭りの絵本を紹介したくて、2歳児さんに読みました。
表紙を見たとたん、「ガオガオ!」との声。
リアルなワニのわにわにが、お布団で寝ていたり、眠れなくてごそごそと起き出したり…見た目はちょっと怖いけど、自分たちと同じような生活をしているわにわにに親近感を覚えるのでしょうか…
わにわにの動作主体で、余計な装飾がないため、お話の筋を追いやすく、お祭りの様子、打ち上げ花火など、わにわにと同じ目線で楽しめるようでした。
わにわにの手に握られた赤いヨーヨーが効いています。
小さい子にもお祭りの雰囲気を伝えやすい絵本だと思いました。
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ファーストブックにオススメ
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投稿日:2019/09/14 |
赤ちゃんが初めて出会う本として色々な本があちこちで紹介されていますが、私のイチオシはこの本です。
シンプルな絵、赤ちゃんの目にも見やすいはっきりとした色、オノマトペを多用したリズミカルな文章と、赤ちゃんを惹き付ける要素満載です。
第一子が赤ちゃんの時にもらった本でしたが、歌うようにリズミカルに読むと、何度でも聞いてくれていました。
そして、タイトル通り、この本をスタートにして、ことばの持つ力を感じ取ってくれたような気がしています。
他のシリーズ2作も揃えました。
その後、弟妹にももちろん読んでやりましたが、子どもたち3人ともこのシリーズはお気に入りでした。
隠れた赤ちゃん絵本の名作だと思います。
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かわいいねこたち
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投稿日:2019/09/14 |
子どもたちが赤ちゃんの時に読んだ中の一冊。
ただ色々な特徴を持つ猫たちが次々と登場するだけのシンプルな絵本です。
大きいねこは画面いっぱいに、小さいねこは小さく描かれています。
他の場面も、その猫の特徴を表すことばと絵が一致していて、分かりやすいです。
その分かりやすさが小さい子どもたちを惹き付けるのだろうと思います。
我が家の子どもたちが揃って大の猫好きになったのは、この絵本の影響もあるのかな。
赤ちゃんの時は読んでもらって、2歳くらいになると、自分で読んで、と、長く楽しめる絵本です。
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残念!
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投稿日:2019/09/11 |
2012年低学年向け読書感想文課題図書。
当時小2の息子が選んだものの…うーん、難しい…
小5の娘が読み終わって半ばキレ気味に「こんなので感想文なんか書けない!」私も同感でした…
申し訳ありませんが「大人が思いついた夢の絵日記」という感じでした。
まず、大前提として、ストーリー上、主人公が恐竜の世界に行く必然性があまり感じられません。
まあそこは良しとしても、そこから現実世界へと帰って来たときの展開がかなり引っ掛かりました。
主人公が現実世界から、恐竜の世界という異世界へ入り、そこから再び現実世界へと戻ってくる。
その場合、その2つの世界との間には何らかの「結界」が存在する。そのことによって、主人公が物語の最初とは少し違っている、平凡な言い方をすれば「成長している」という点に私は物語としての面白さを感じます。
有名なセンダックの『かいじゅうたちのいるところ』では、現実世界と異世界との時間の流れの違いが「結界」となり、その切り替えが見事に表現されているから、面白いのだと思います。
この本では、主人公が現実世界の公園に戻ってきた時、なぜか彼の友達も彼と同じように恐竜のパジャマを着て、さも今まで一緒に遊んでいたかのように手を振って去って行きます。
読者としては、現実世界と異世界との境が感じられなくなってしまい、結局あれは何だったの?という疑問ばかりが残ります。
じっくりと考えると、このストーリーに対する違和感は、ストーリーの展開の主導権がなぜか主人公ではなく、恐竜のパジャマを着た複数の友達の方にあるためではないかと思いました。そのために、主人公が異世界から戻ってきた時の不自然さが拭えないのです。
作者の松岡氏の、その画才を活かした恐竜の描き方はやはり見応えがあります。それだけにこの絵本のストーリーの分かりにくさが目立ち、残念です。
赤ちゃん絵本の大ヒットを飛ばし、画家としては安定のクオリティを誇る重鎮なだけに、ストーリーは他の方にお任せした方が良かったのではと思ってしまった一冊でした。
小さい子が、図鑑的に楽しむ分には星5つ付けても良いくらいなのですが、以上のような理由で星2つです。
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美しい本
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投稿日:2019/09/07 |
原文は1980年に発表された詩。韓国はその頃高度経済成長期でした。
ビニール傘といえば、今では間に合わせに買うようなイメージがありますが、当時はもっと粗末な作りであった上に、布製の傘が買えない人々の大切な生活用品だったようです。
画面は、少ない色彩の中に、主人公ヨンイの緑色のビニール傘が印象的。
静かな語り口と控え目な画面から、登場人物のお互いを思いやる気持ちが静かに、しっとりと伝わってきます。清々しい余韻に浸ることのできる美しい絵本です。
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コラージュも素敵!
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投稿日:2019/09/06 |
約40年前のスペイン民主化の際に作られた絵本が、近年、絵を替えて出版されたそうです。
今読んでも全く古さを感じさせません。
民主主義について分かりやすく書かれています。
文章もさることながら、コラージュ技法を使った絵も素晴らしい!美しく、文章と見事にマッチしています。
同時に4冊出版されたそうですが、シリーズ全部揃えて、多くの方に薦めたいと思いました。
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