新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

てんちゃん文庫

ママ・50代・佐賀県、女の子22歳 男の子20歳 女の子15歳

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てんちゃん文庫さんの声

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ふつうだと思う これは!…難しい  投稿日:2019/12/04
まどのそとの そのまたむこう
まどのそとの そのまたむこう 作・絵: モーリス・センダック
訳: わきあきこ

出版社: 福音館書店
センダックの他の有名な作品は子どもの頃からよく読んでいましたが、この本は記憶にありませんでした。
そもそも子どもの頃は写実的な絵の絵本に興味が湧かなかったから手に取らなかったのか、それとも絵が怖くて記憶から抹消しているのか…
レビューを見ていると、この写実的な絵を綺麗な絵だとちゃんと分かる感性の持ち主の子どもさんもいるようですが…私は子どもの頃、この手の絵は苦手でした。
この美しい絵本が、最近、SNS上で話題になっていたので、読んでみたいと思っていたところ、図書館ですぐに見つかりました。

絵は他のセンダック作品よりかなり写実的です。
少し大きめで重厚な装丁、大人の立場としては文句無しに美しい本だなあという印象です。
だけど見開きから顔を隠したゴブリンが座り込んでいて、いかにも怖いお話が始まりそうな雰囲気ですね。
そしてその通り怖いお話が始まってしまいます。しかもリアルな絵なので本当に怖い。氷の人形のシーンなんて、絵本のページを貼り合わせて見られなくしてしまう子が出てきそうな勢いです。
まあ、この絵の全体的な怖さは文化的な違いもあるかもしれませんね。日本でよく見られる子どもに向けて描かれた絵はリアルなものでもかわいいものが多いですから。

絵が怖くて内容に集中して読み進められない子もいるかもしれませんが、ひとまず読み通すことができれば、一応ハッピーエンドです。
ただ、私は最後のお父さんからの手紙の内容に少し引っ掛かりを感じました。
一見、子どもの勇気を讃え、希望を持たせる内容の素敵な励ましの手紙だと思うのです。しかも、主人公は女の子。ジェンダーバイアスにとらわれない素敵なお父さんです。
だけど、自分より小さい赤ちゃんの妹はともかく、お母さんのケアの責任を負わせる必要ある?
私がこの絵本で一番気になったのは実はここです。

このお母さん、終始浮かない表情で、ただ佇んでいるだけで、そこがまた頼りなさを増幅させています。彼女の心理状態が限界なのを表しているのでしょうが、それを読者である全ての子どもたちの前で肯定する必要性があるのかと疑問を感じました。
ある子どもたちにとって、このお父さんからのメッセージが、「お母さんが頼りなくても君なら大丈夫!」と不遇な境遇の自分を肯定的に捉える勇気と成り得るのか、それとも「お母さんなんて全然頼りないから子どもの君が大人のようにしっかりするんだよ」と子どもに呪いをかけるのか、どちらに転ぶのか私には分かりません。

この物語は、作者の幼少期の恐ろしいニュースの体験が元になっているそうです。そう考えると、この物語は子どもだった作者自身と、同じように辛い体験をした子どもたちをケアすることも想定して書かれているような気がします。そして、実際にそれは作品として成功しているだろうと思います。
ただ…まだそのような経験をしたことがない子どもにとっては、この絵本自体がいわゆるトラウマ絵本のような位置付けになってしまいそうな残念さが拭えません。
全般的には良い絵本だとは思いますが、難しいですね。
読者の年齢や経験、その他色々な条件により、好き嫌いが激しく分かれそうです。
私自身もまだこの絵本の評価に迷うところがあり、どちらともいえない、ということで星3つにしておきます。

ところで、途中に出てくるパパの歌は、韻を踏んでいるのでしょうね。他にもことばに仕掛けがありそうで、原文で読んでみたいです。
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自信を持っておすすめしたい アーティスティック!大人にもおすすめ  投稿日:2019/12/03
くまの皮をきた男
くまの皮をきた男 絵: フェリクス・ホフマン
訳: 佐々 梨代子 野村 ひろし

出版社: こぐま社
出版されてすぐに購入し、高学年での読みかたりに度々持っていったお気に入りの絵本。今回、学校からのリクエストで家庭で昔話を読むことになり、外国のものが良いという4年生の娘に読みました。
少し長めですが、集中して聞いている様子でした。

「7年の間、身体を洗わず、ひげにも髪にもくしを入れず、祈りもせずに生き延びたら、お前を金持ちにしてやろう」悪魔と取り引きをし、熊の皮を着せられた男。なんともハードなスタートですが、そこは昔話ですから、読者の期待を裏切りません。典型的な西洋型のハッピーエンドの昔話です。

この作品は、恋愛の要素が色濃く表れているので、大人としてはそのあたりの読みごたえがあります。
ホフマンの美しい絵、文学的で洗練された訳文、大人のための絵本としてもおすすめです。
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自信を持っておすすめしたい 異文化体験  投稿日:2019/11/29
クリスマスまであと九日−セシのポサダの日
クリスマスまであと九日−セシのポサダの日 作: マリー・ホール・エッツ アウロラ・ラバスティダ
訳: たなべいすず

出版社: 冨山房
昨年、絵本・文学関連の博物館の子ども向け図書コーナーで見つけました。12月でしたから、クリスマス関連の絵本がディスプレイしてあったのです。その中で見たことがない表紙でしたので手に取りました。
エッツの作品で、40年以上前に出版されたものなのに、今まで存在を知らなかったのが不思議なくらい良い絵本でした。

世界各地でそれぞれの土地の宗教や民俗の影響を受けながら発展してきたクリスマスの祝祭。この本ではメキシコでの祝い方が詳細に綴られています。
同じコーナーにいて別々の本を読んでいた中学生の息子も、このクオリティ高そうな表紙に惹かれて寄ってきたので一緒に読みました。
メキシコで様々なお祝いに欠かせないピニャータはやっぱりクリスマスでも使われるのね、などと色々な発見をしました。(後から知りましたが、そもそもキリスト教布教の際にピニャータの起源があるようですね。)それから貧富の差が激しく、ちょっと古い感じがするのは、この絵本の舞台が1950年代であるからということも分かりました。

当時のメキシコの様子、独特のクリスマスのイベントが良く分かるだけでもこの本は素晴らしいのですが、主人公の少女の心の動きを丁寧に描いている点でも価値があります。主人公セシの「親友」、人形のガビナがいい仕事をしていますよ。

子どもたちが小さい頃、クリスマスプレゼントには必ずクリスマス関連の絵本が添えられていましたが、今年は久しぶりにこの本が届きそうです。
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自信を持っておすすめしたい 少年の心を見守る  投稿日:2019/11/28
おおきくなりすぎたくま
おおきくなりすぎたくま 作・絵: リンド・ワード
訳: 渡辺 茂男

出版社: ほるぷ出版
読みかたりボランティアの仲間が読んでくれました。そのため、大人の私が読んでもらった印象です。
出版されてから30年以上経っているためか、タイトルはよく知っていました。昔読んだことがあるような気もするのですが…覚えていませんでした。

タフであることに価値があり、熊を仕留めることがステータスの証しと信じている少年。彼の生まれ育った環境がそうさせているのでしょう。
これほどの分かりやすいマッチョイズムは現代日本社会ではあまり馴染みがないかと思います。しかし、ある世間の価値を通してあまり深く考えることなく、ひとつの分かりやすい型に「カッコイイ」と憧れる一部の子どもというのは普遍的な存在ではないでしょうか。

主人公のジョニーもそんな子どものひとり。
彼の理想と実際の行動の乖離は、いつか悲劇を生む。読者はそのような不安感を抱きつつこの物語を読み進めなければなりません。
予想通り、彼は行き詰まる。悲しいラストを想像し、読者の不安が最高潮に達したのち、まさかの解決法が示されます。それも、子どもが本当に納得できる方法で。
考えてみると、この物語は初めから主人公を見守る大人たちのまなざしが丁寧です。
ジョニーが理想の自分を追い求めておきながら、実際には子どもっぽい感情に負けて間違いを犯してしまう、それでも大人たちはすぐにはそれをとがめない。彼が自分自身で落とし前をつけることができるようになるまで待つ。大人として勇気ある態度だと思います。
全編を通して、子どもを導く責任に満ちた絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 子どもの頃大好きでした。傑作。  投稿日:2019/11/24
100まんびきのねこ
100まんびきのねこ 作・絵: ワンダ・ガアグ
訳: 石井 桃子

出版社: 福音館書店
小1位の頃、はまった記憶がある絵本です。
小4の娘が最近話題にしていましたが、ウチにはないので読んであげたことなかったなあと思い、ひとまず図書館で借りてきました。
娘はこの絵本を「科学的に」検証した児童向け書籍で知ったようです。
読んであげようと思ったら、自分で読み始めたので隣で一緒に読んでみたのですが…

なんで私、あんなにこの絵本が好きだったんだろうとなんだかおかしく思いました。
目移りしてあの猫もこの猫もと際限なく抱き上げるおじいさん。猫飼いの目線からすると、合計10匹以上の猫を軽々と抱えあげるなんて有り得んやろうと、妙に現実的な感覚で捉える自分を感じました。
隣で娘も「草食べさせたの…!?肉食なのに…」などと言っていましたし…
100万匹の猫たちが姿を消した時、おばあさんが発した言葉「きっとみんなでたべっこしてしまったんですよ」さらりとすごいことをおっしゃっていますが、子どもの頃はここは全く引っ掛からなかったなあ。昔話と同じ。リアルな共食いのシーンなんて想像しませんでした。なんだか魔法のように消えるべくして消え去ったイメージでした。
どうにも収拾のつかない事態がきれいに収まり、ラストですっかり登場人物たちの願いが叶ったことに安堵していたのかもしれません。そしてまさにそれこそがこの絵本の醍醐味です。

それにしても、幼少時の自分との感覚の差に納得がいかず、娘の感覚に引きずられて物語に集中できなかったのかもと思い、翌日ひとりで改めて読み直してみました。
そして、ただ一匹残った痩せこけた猫のセリフにふと目が留まりました。末っ子で非力だと思われていた私が、実は力に満ちているのかもしれない、と、深層で感じ励まされたのだと、何の根拠もありませんが、そう思いました。

今回改めて読み直してみて、子どもの方が物語を読み取る力が優れているというのを改めて感じました。
ぜひとも子どものうちにこの素晴らしい絵本に出会わせてあげてください。…娘はリアルな猫に対する知識に、この物語を味わうことを少し邪魔されたかな…
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自信を持っておすすめしたい 意外とニッチな題材かも  投稿日:2019/11/24
ふゆののはらでーかれくさつみ
ふゆののはらでーかれくさつみ 作・絵・訳: あきやま じゅんこ
出版社: 福音館書店
冬の本を探していて見つけました。
枯れ草ですから、色味も限られていて、ちょっと地味かなと思いながら4年生の読みかたりに持って行きました。

ところが案外、子どもたちの反応は良かったです。
植物の絵にひとつずつきちんと名前が書かれているのですが、文章のリズムを大切にしたかったのと、時間的な制約もあり、割愛しました。
すると、枯れたヒマワリの絵の所まできた時「ヒマワリ」という声が聞かれました。同じページにハート模様の種で良く知られているフウセンカズラも載っていましたので、少し中断して解説。園芸品種ですが、子どもの頃は、山に落ちているのをよく見かけました。ですので小学校の遠足で毎年山登りをしていた私にとってはフウセンカズラの種はとても馴染みのあるものでしたが、知らない子も多くいました。
それから、子どもたちは枯れ草のリース作りに興味津々のようでした。我が家の上の子どもたちが1年生の時、生活科のアサガオの栽培後の枯れた蔓でリースを作らせてもらった経験があったのですが、この学年はやっていなくて…作りたそうな子が大勢いましたので、ちょうど今の時期にこんな枯れ草がいっぱいありますから探してみてくださいねと言って読み終えました。
あまり目立たない本ですが、子どもたちの科学的探求心を刺激する面白い本だと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 相変わらず深い!  投稿日:2019/11/20
わたしのわごむはわたさない
わたしのわごむはわたさない 作: ヨシタケシンスケ
出版社: PHP研究所
とても気になるタイトルですが、どのような内容なのか全く想像がつきませんでした。
同じシリーズの他の本のように、幼い子の他愛ない日常を描いているのかなと思いきや…
確かに、「幼い子の他愛ない日常」ではあるのです。が、少し大きくなった子どもや大人の心にも訴えかけてくるものがありました。
私だって、私の「わごむ」は渡さない!と強く誓って読み進めていくと…あらあら、ラストはよい意味で思ってたのと違った!とても子どもらしい健全な解決法で、大人の私も見習わねばという気持ちになりました。
幼い子ども心を持つ読者さんは、私のようにあれこれ考えずにもっと純粋に楽しめることでしょう。
幅広い読者を惹き付ける内容に拍手です。
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自信を持っておすすめしたい 親子で違った楽しみ方も…  投稿日:2019/11/13
とこちゃんはどこ
とこちゃんはどこ 作: 松岡 享子
絵: 加古 里子

出版社: 福音館書店
3歳になったばかりの子の前で読みかたり。
どちらかというと、おはなし会に一緒に参加しているお母さん向けに選書したものでしたが、3歳になったばかりでも十分楽しめました。
それはやはり、主人公とこちゃんがいなくなり、次のページの人混みの中から探す、という分かりやすくゲーム性のある繰り返しで構成されているからでしょう。
文章が若干長い場面では、すぐに次のページのとこちゃん探しをしたい気持ちがはやるようでしたが、ちゃんと周りの大人もストーリーを楽しめる程度のペースで読み通すことができました。
そして、大人よりとこちゃんを見つけるのが早い!
少しとこちゃんに似ているけどちょっと違う絵に大人は騙されそうになるのですが…画面構成もきちんと考えて作られていると思いました。
子どもは絵探しを楽しみ、親は無邪気なとこちゃんに振り回される彼の親を見て共感し癒される、一緒に読んでもそのような違った楽しみ方もできる素敵な絵本だと思います。
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よいと思わない 2度目以降にやっと理解  投稿日:2019/11/09
しんかんくんとあかちゃんたち
しんかんくんとあかちゃんたち 作: のぶみ
出版社: あかね書房
新幹線というモチーフが使われていること、そして擬人化された新幹線と子どもとの日常を描いたという点で子どもたちに人気だと思っていたしんかんくんシリーズのうちの一冊。
二度、三度と読んでやっと理解できると、可愛らしい絵柄とは裏腹に、個人的には不快なテーマでした。

全体的に、かわいい赤ちゃんがたくさん出てくる絵は和みます。
途中の下品な描写は、子どもによってきっぱり好みが分かれるところでしょう。

最初に読んだ時、ラストに近いところで、しんかんくんの発したセリフの意味を私はつかめませんでした。
預かった赤ちゃんの世話をしていて、その赤ちゃんたちがいなくなって不安で泣いていたしんかんくん、赤ちゃんたちが見つかった直後に発した「(自分は)ママがいなくて泣いてた訳じゃないんだ」ってどういう意味?どうして唐突にママ?このシーンになぜママが関係あるの?と。
2度目に読んだ時、自分だって「赤ちゃん」なのだと、赤ちゃんたちの世話を上手くできなかった自分を感じてしんかんくんが泣くシーン、その流れからの思考回路かと気づきました。
つまり、しんかんくん=まだ赤ちゃんの世話ができない赤ちゃん、その赤ちゃんが調子に乗って、できもしないのに大勢の赤ちゃんを後先考えずに預かった。自分が預かると言っておきながら、「赤ちゃんを押し付けていった(しんかんくんの目線)」ママたちがいなくなって不安でしょうがなかったということか!と。
なんのためらいもなく、大切な赤ちゃんを託す母親たちのシーンが冒頭にあるので、そことの整合性がなく、1回目は正しく読み取れませんでした。

さらに後日気づいたこと。赤ちゃんたちが見つかったシーンでは、赤ちゃんたちはみんなでしんかんくんのママ(あるいは一般的な「ママ」という存在)に扮していたのだということ。なるほど、分かりにくいけれどちゃんと3つの場面はつながっていて、しんかんくんのセリフはそれを受けてのことだったのだと分かりました。

しんかんくんを立派な「大人」だと思って赤ちゃんを託す母親たち、なのにしんかんくんは実は「子ども」そしてそんなしんかんくんをなぜか深く理解し、大人目線で慰める赤ちゃんたち。それまでは普通の赤ちゃんたちとしてしか描かれていないのに。
母親たちと赤ちゃんたちのその設定の不自然さがこのストーリーを非常に分かりにくくしているのですね。

実は1ヶ所だけ非常にリアルな場面がありました。それは奮闘するしんかんくんをサポートするかんたろうくんの場面。なんだか慣れないパパと息子が赤ちゃんのお世話をしているように見えました。
このシーンがあったばかりに、私のこの物語に対する印象は次のようなものになってしまいました。
それは、未熟な父親が、妻に赤ちゃんの世話を頼まれ、上の子の力を借りながらなんとか頑張ったものの結局、俺が「子ども」なのに上手く出来るわけないじゃん!と逆ギレしつつ、でも、赤ちゃんという存在はかわいいと思いたい、という物語です。
かわいい絵柄なのにホラーです。
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自信を持っておすすめしたい 秋空の色!  投稿日:2019/11/08
また あした
また あした 作: ぱく きょんみ
絵: 伊部年彦

出版社: 福音館書店
幼児さん向けおはなし会で、気候の良いこの時期におでかけしたくなるような絵本はないかな〜と、本棚を見ていて「発掘」しました。
福音館書店の月刊絵本ですので、かつて息子が幼稚園から持ち帰ったものなのですが、忘れていました。
描かれている空の色、本当に今の季節のよく晴れた日の空と同じ色なのです!
他の絵も温かみと存在感のある絵で素敵です。
文章も無駄なくすっきりとしていてリズミカル。
それもそのはず、絵を担当した伊部さんは、普段は画家としてのお仕事が中心、文の担当のぱくさんは詩人。だからこんなにアーティスティックなのですね。
ぜひハードカバーで出版していただきたいものです。大人の読者が喜びそうな「幼児絵本シリーズ」になりそうです。
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