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自信を持っておすすめしたい シンプルで楽しい  投稿日:2024/08/19
ブンブン くるま ちがうのど〜れだ?
ブンブン くるま ちがうのど〜れだ? 作・絵: しみずだいすけ
出版社: PHP研究所
車の絵本ですが、たくさんの中から違う車を見つける絵探し絵本です。
まちがい探しといっても難しくないので、小さなお子さんでも楽しめます。
ページをめくるごとにだんだん車の数が増えていって、少しずつ難易度がアップしていくのもポイント高いです!

車の中でも子どもたちに人気のおしごとをする車が色々出てくるので、車の名前をあてっこしたり、車の数を数えたり。どんなおしごとをする車なのか一緒にお話したり、親子でいろんなコミュニケーションができそうですね。
「ちがうのど〜れだ?」、テンポ良い語り口で楽しい読み聞かせ時間が過ごせそう♪

イラストはカラフルで、いたってシンプル。
スッキリと余計なものが描かれていないので、小さなお子さんにも分かりやすい。プレゼントにもピッタリの絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 干し柿の絵本  投稿日:2024/08/18
かきのみぼうや
かきのみぼうや 作・絵: よこみち けいこ
出版社: ニコモ
私の実家の庭にも大きな柿の木が3本あります。
子どもの頃はよく木に登って遊んだり、秋になると沢山の柿がなって毎年美味しく食べていました。
食べきれない時はよく母が皮をむいて干し柿にしてくれ、渋柿ではないので優しい甘みの干し柿でしたが、その頃の懐かしい思い出が蘇ってきました。

この絵本はそんな柿の実のぼうやが美味しい干し柿になるまでを描いた絵本です。
干し柿が主人公の絵本はとても珍しいですね。
おひさまの光を浴びて、ぼうやがシワシワおじいちゃんになる様子が可愛らしかったです。

のどかな縁側に吊るされた干し柿は一つ一つ丁寧に作られ、とても美味しそう。
優しい色合いの可愛らしいイラストもピッタリです。
甘い干し柿が食べたくなる絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 楽しくジャジャーン!  投稿日:2024/08/18
ジャジャーン!
ジャジャーン! 作: いわい まき
絵: 山口 マオ

出版社: あかね書房
動物のシルエットクイズの内容で、タイトルから楽しさ満点の絵本です。

動物の絵というと、横から描いたものが多いイメージですが、この絵本では真正面のシルエットも一緒に描かれているのが新鮮でした。
少し年齢の高いお子さんなら、最初は左ページのみで当てっこするのも盛り上がりそうです。

リズムの良い音と楽しいオノマトペ、カラフルで綺麗な色彩。山口マオさんの版画絵もとても味があって素敵です。
裏表紙のシルエットは表紙に戻って、何度も楽しめますね。
表紙の二足歩行の猫のシュールさが可愛くて大好き^^

親子で一緒に「ジャジャーン!」って言いたくなる楽しい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 心打たれる  投稿日:2024/02/14
ウェン王子とトラ
ウェン王子とトラ 作・絵: チェン・ジャンホン
訳: 平岡 敦

出版社: 徳間書店
まず大迫力の表紙に驚かされました。
人間に我が子を殺された母虎が村や人を襲うようになり、それを鎮めるために差し出されたウェン王子。

よく母犬が子猫の世話をする映像を見ることはありますが、まさか獰猛な虎にそんな一面があるとは思ってもみませんでした。ですが中国にはそんな伝説が残っているそうです。
動物の赤ちゃんもその小ささ可愛らしさを武器に身を守ると言います。小さきものを守りたい、大事にしたいと思う愛情は人も動物も変わらないものなのですね。

虎はウェン王子と暮らし、我が子への愛情を王子に注ぐことで、人に対する怒りや憎しみを忘れることが出来た。まるで本当の我が子のように慈しみ育てた。
それは虎にとって幸せなひとときであったことでしょう。
だからこそ、本当の母親が現れて命も顧みず王子に駆け寄った時、后の愛と王子の幸せを感じたのではないでしょうか。
ウェン王子は約束を守り、さらに驚くべきことに生まれた我が子をまた虎の元へ連れていきます。王子と虎の間にある愛情と信頼の深さに心打たれずにおれませんでした。

挿絵は迫力があると同時に細部まで丁寧に描かれ、水墨画の滲みを活かした描写が美しく、伝統と斬新さが見事に融合した作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 双子星のおはなし  投稿日:2024/02/13
双子の星
双子の星 絵: 平澤 朋子
出版社: 三起商行(ミキハウス)
宮沢賢治の透き通るような文章と、平澤朋子さんの青く幻想的で美しい挿絵がとても素晴らしかったです。

「銀河鉄道の夜」や「よだかの星」同様、賢治の描く星々のお話は不思議で美しく、想像力がどこどこまでも広がっていくようです。
そこに美しい挿絵が添えられることで、自然とその世界の中へ引き込まれ、まるで映画を見ているような、出来ることならいつまでもこのお話の中にいたい気持ちになりました。
とにかくチュンセ童子とポウセ童子が可愛らしく、二人のなんと心が清らかで慈悲深いこと!
赤いヒトデは、空の星が悪いことをして海に沈んだ姿だったのですね。

この作品の中には賢治が作詞作曲した「星めぐりの歌」が出てきます。
テレビなどで耳にすることがありますが、本当に心に沁みる歌ですね。
夜空の星を見上げた時、ふと双子の星を探したくなる、そんな素敵な絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 学べて楽しい  投稿日:2024/02/12
むげんことわざものがたり
むげんことわざものがたり 作: 大串 ゆうじ
出版社: 偕成社
ことわざ絵本ですが、単に意味が書いてあるのではなく、沢山のことわざがつながってお話になってるのに驚きました。

諺しか書かれてないのにストーリーに無理がなく、浮世絵風な挿絵も手伝って、よどみなく流れていく物語はまるで昔の絵巻物を見ているようでした。
イラストも洒落が効いてて面白いですし、とても細かいところまで描かれているので見ているだけで楽しかったです。
それにしてもこの犬、何回棒に当たれば気が済むの〜!と突っ込んだら「二度あることは三度ある」って、伏線回収がお見事!・・と感心してたら最後に「歴史は繰り返す」・・つまり最初に戻る、これが「無限ことわざ物語」なんですね〜!

表紙見返しには絵本に出てきた諺の意味もちゃんと載ってるので勉強にもなりますね。
大人から子どもまで学べて楽しい諺絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 夢があふれる  投稿日:2024/02/12
ユメノシティ
ユメノシティ 作・絵: こた
出版社: フレーベル館
ユメくんが描いたユメノシティは、想像以上に素晴らしかったです。
いろんな色や形の乗り物や建物、生き物や遊具・・子どもだけでなく大人も「こんな街があったらいいなぁ」と思うような夢の街が見開きいっぱいに広がっていました。

イラストがとにかくカラフルで細かくて、絵探し遊びも楽しめるのがいいですね。難易度もそこまで難しくなく、巻末には答えも載っているので小さな子どもさんでも見つけやすいです。
おまけに次のシティへつながる入口や乗り物も小さく描かれていたのには気づきませんでした。これはスゴイ!

作者のこたさんはまだお若いのに、ここまで精密で夢あふれるイラストが描けるのは驚くべき才能ですね。
ユメノシティにある街がいつか現実になるかも?とワクワクしました。
夢と想像力がふくらむ楽しい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい あのね帳  投稿日:2024/02/11
一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション
一年一組せんせいあのね こどものつぶやきセレクション 選: 鹿島和夫
絵: ヨシタケシンスケ

出版社: 理論社
「あのね帳」、私の子どもの頃にもありました。
1年生の宿題で、「せんせい、あのね」で書き出すのがお約束の日記帳。
学校や家で起きたこと、日々思ってること、面と向かって先生に言いにくいことも、あのね帳には何でも書けました。

絵本には54個の子どもたちのつぶやきが、出席番号順に載っています。
思わずクスッと笑えるもの、詩人顔負けの素敵な詩、大人も共感しまくりの素直なつぶやき・・・どれもこれもその時その子にしかつぶやけない宝石のような言葉の数々。
名前を見ると昭和感あるお名前が並んでいて、もしかして自分と変わらない年代の子たちの作品なのかな、とちょっぴり親近感を覚えました。

ヨシタケシンスケさんのイラストがほのぼのと面白く、シンプルだけど可愛らしくて、懐かしさと新しさが絶妙な1冊です。

参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい せつなさとあたたかさ  投稿日:2024/02/11
ぼく、いいたい ことが あるの
ぼく、いいたい ことが あるの 作: ジャン=フランソワ・セネシャル
絵: 岡田 千晶
訳: 小川 仁央

出版社: 評論社
大事な人がいなくなること。誰もが通る道ですが、好きな人であればあるほど辛く悲しい体験です。
大好きなおばあちゃんを亡くし、きつねの子の信じたくない気持ち、楽しかった思い出が次から次へとあふれてきて、どう表現したらいいか分からない気持ちが痛いほど伝わって来て、せつなくなりました。

私も母が亡くなった時は信じられない気持ちで一杯でした。
今まで居て当たり前の存在が急に無くなり、心にぽっかり穴が開いたようで、その現実を受け容れるまでかなりの時間がかかりました。

ゆっくりと静かで変わらない時間が過ぎていくなかで、雷に打たれた樫の木の傷が癒えるように、きつねの子のうつむいていた顔がだんだん前を向き、「だいすきだよ。さようなら」と言えて本当に良かった。
おばあちゃんはたくさんの思い出の中にずっと生き続けているからね。

岡田千晶さんの丁寧で優しい色鉛筆の挿絵が心に沁みて、温かい気持ちになりました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい カッパの皿とは  投稿日:2024/02/10
カッパーノ
カッパーノ 作: 森くま堂
絵: いわさき さとこ

出版社: BL出版
世の中にカッパの絵本は沢山あれど、かつてこれほどイケメンなカッパがいたでしょうか?
たなびく前髪に切れ長の瞳、オシャレなスカーフ(キュウリ柄)、赤い靴。そして頭にはひときわ光る素敵なお皿!

そんな自慢の皿がカラスに盗まれてしまいます。
探す先々にカラスと皿が・・絵探ししながら読むのは盛り上がりそう!
カラスの「チッ、見つかったか!」の表情もたまりません。

最後、おじさんが皿の代わりに載せたのは意外なものでした。
なんで別の皿じゃないんだ!とツッコミまくりでしたが、これがなかなかの人気となり、みんな思い思いのものを載せるように。
昔からカッパの皿には水が入っていると言われますが、水が入れられれば皿じゃなくてもいいのかも?とその自由な発想に目からウロコ。カッパの世界も多様性の時代ですね。

色彩も美しく、丁寧に描かれているので細かいところまで楽しめます。
個人的にはキュウリの形をしたおしゃぶりと、本のタイトルの「キュウリ夫人」「ハリー・カッパーとけんじゃのさら」が気に入りました。
面白くて、異国情緒ただようオシャレな絵本です。
参考になりました。 0人

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