ことしおかげさまで40周年をむかえる「14ひきのシリーズ」。
一作ずつご紹介する連載企画、第4回です。
出版社からの内容紹介
森は雪にうもれています。ねずみたちは、部屋の中でゲーム遊び。おじいさんは、そりを作って……。
『14ひきのひっこし』『14ひきのあさごはん』『14ひきのやまいも』に続いて、1985年に出版されたのは、『14ひきのさむいふゆ』。
いわむらさんはそのころを思い返し、「描きたくてしかたなかった」テーマなのだと言います。
雪がふりしきる中、あたたかな部屋の中で思い思いに過ごす14ひき。
そりを手づくりしたり、家族みんなでボードゲームを楽しんだり。
雪があがったら……さあ、外に出よう!
最初は、『14ひきの冬ごもり』というタイトルで構想を練っていたといういわむらさん。
「外で遊べないたいくつな冬の日、14ひきがどんなふうに過ごしているかを描きたかった」そうです。
この書籍を作った人
1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひきのシリーズ」、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社/アメリカ、ペアレンツチョイス賞)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。栃木県益子町在住。