お金の計算と買い物が得意になる おかねのれんしゅうちょう おかいもの編 7さいまでに身につけたい(Gakken)
電子マネー時代だからこそ、身につけたい金銭教育!新聞やTVで話題の幼児ドリル♪kキャンペーン対象
絵本紹介
2023.10.19
木々が色づき、心地よい風が吹く秋は、お子さまの感性を育むのにもぴったりの季節。読むだけで想像力や創作意欲を刺激するアートな絵本をご紹介します。
『おすしが ふくを かいにきた』や『けしごむぽん いぬがわん』は、見慣れたものに新しい視点を与える“見立て”を取り入れた絵本。「黄色い服はタマゴだね」「丸いはんこが集まると何に見える?」なんて会話をしながら、どんどん発想を膨らませてみてください。 お絵描き絵本の定番『くれよんのくろくん』や、世界に一冊の自分だけの本を作れる『えのほん』で、色を使って描く楽しさを一緒に味わうのもいいですね。
また、おしゃれでポップなイラストの『ZOOM』や、独特の気配を纏った『移動するものたち』に、詩吟の節をつけた『シカものがたり』など、いつもと違うタッチの絵や読み方の絵本に触れてみるのもおすすめです。
日常風景に新しいアイディアを加えて新鮮な驚きや面白さを発見すること。自由な発想と想像で、ちょっと楽しい気分になれること。「自分も描いてみたい、読んでみたい」と表現したい気持ちを高めてくれること。たくさんの魅力が詰まった絵本が、お子さまの世界をぐんぐん広げてくれるはずです。
みどころ
「けしごむぽん、いぬがわん」
どういうことかと言うと、けしごむに色をつけて、はんこみたいにぽんっと押して、鉛筆で描き足してあげると……わん、わん。あっという間に犬の絵が完成しちゃった、ということ!
これって楽しい。ペンのキャップでぽんぽんぽん、フォークでペタペタ、かなづち、ものさし、積み木にねじ……身の回りのものを使って、どんどん絵が生まれていくのです。ひつじにおおかみ、汽車に草原、やがてやって来たのは大きな街。ストーリーだって進んでいきます。
さて、到着したのはレストラン。ここでご馳走してくれるのは、やっぱりはんこ遊びでつくったピザにおすしにアイスクリーム。
「ぽんぽんぽん。さあ、めしあがれ」
創作絵本から図鑑までとても幅広く活動をされている画家・絵本作家のほりかわりまこさん。今度の新作は、すぐにでも真似したくなる可愛らしさ。はんこが大好きな彼女のアイデアがつまっているのだそう。
読めば不思議、お部屋の中のあれもこれもが「はんこ」に見えてくる!? 日常がアートに変わる瞬間、その楽しさを子どもたちにも存分に味わってもらいたいですよね。
この書籍を作った人
1965年東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。絵画による個展で作品を発表するいっぽう、子どもの本に絵を描く。絵本も多数制作 。今昔物語絵本シリーズ『大納言とおどるきのこ』『童のおつかい』など(偕成社)、『おへやだいぼうけん』(教育画劇)、『げんくんのまちのおみせやさん』(徳間書店)、『くまちゃんとおじさん、かわをゆく』(ハッピーオウル社)、『氷河鼠の毛皮』(三起商工)、挿絵に『立原道造』(あすなろ書房)ほか。
みどころ
天晴れなラストシーンに、子どもの頃の懐かしい気持ちがよみがえります。
くれよんのなかまたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を・・・。だけどくろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまにいれてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授けます。
子どもにとってクレヨンは特別な存在。仲間はずれになってしまったくろくんのせつない気持ちに共感し、そして迎えるハッピーエンドに安堵することでしょう。
大人は子どもの頃の気持ちをちょっぴり思い出すことが出来る、そんな素敵な作品です。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。 主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)、「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちに絶大な支持を受けている。
みどころ
おすしが買い物にやってきた。ずらりと並んだ華やかなネタ……いえ、服を見ながら迷います。
「サーモンにします?」
「おもいきって、トロにしようかな?」
続いてアイスは帽子を買いに、箱の親子はリボンの着付け、サウナにやってきたのはシュウマイ、ソーセージは車を買いにきます。いちごが自分のベッドに選んだのは……?
ミニチュア写真家・見立て作家として大人気田中達也さんが手がける写真絵本第2弾。「おすしがふくを」という言葉だけで、すでに期待に胸が膨らみます。いったいどんな「みたての世界」が繰り広げられているのでしょう。
お皿のビルにいくらのネックレス、板チョコのカウンター、美味しそうなパンの車にレタスの海、マカロンのソファーに美味しそうなベッド。使われているのは見たことのあるものばかりだけれど、登場するのは最高にワクワクする見たことのない店ばかりの仮想の街。
じっくりゆっくり繰り返し、画面の隅々まで眺めて楽しんでくださいね。買い物を済ませた彼らは、その後どんな一日を過ごすのか。次の日になったらお店にはどんな商品が並ぶのか。あるいは次に登場するとしたらどんなお店がいい? きっと、想像の世界も止まらなくなってしまうはず!
この書籍を作った人
ミニチュア写真家・見立て作家。日常にあるものを別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を、2011年からInstagramで毎日発表し続ける。展覧会を国内外で開催。主な著書に『MINIATURE LIFE』、『MINIARURET TRIP IN JAPAN』、『MINIATURE at HOME』、絵本『くみたて』(福音館書店)、『おすしが ふくを かいにきた』(白泉社)など。Instagramのフォロワーは360万人を超える。
この書籍を作った人
1959年 広島県福山市生まれ。『だるまなんだ』(絵/丸山誠司・絵本館)で絵本作家デビュー。大成修司で俳優、ナレーターとしても活動中。
この書籍を作った人
1947年埼玉県秩父生まれ。絵本に「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『おせんとおこま』(ブロンズ新社)、『みずくみに』(小峰書店/第20回日本絵本賞受賞)、『ふようどのふよこちゃん』(理論社)、「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店/その1で、第49回小学館児童出版文化賞受賞)、挿絵に「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社/第11回赤い鳥さし絵賞受賞)などがある。絵本の読み語り講演で、股旅姿で全国を渡り歩いている。
出版社からの内容紹介
あか、き、あおなど色とりどりの小さなサカナたちが群れを作っているところに、「あかいサカナがかぜをひいてるってさ〜」という声。それは、はらぺこアンコウが流したウソの情報。そうとはしらず、サカナたちは大パニック。うつったりしたらたいへん! 群れから追いだされたあかいサカナは、アンコウのお腹のなかへ。するとアンコウは、きいろいサカナもかぜをひいているといいだした。サカナたちはなんだか変だと思いつつ、きいろいサカナも群れから追いだして……。
お話は、ユーモラスなサカナたちの会話のみですすんでいく。なぜサカナたちはだまされてしまったのか? どうすればよかったのか? ソーシャルメディアの普及でだれもが情報を発信できる現代、まちがった情報やフェイクニュースが巷にあふれ、大きな社会問題にもなっている。この絵本を題材にして、ただ情報を鵜呑みにすることの危険性、情報の真偽を確かめることの大切さやその方法などを、子どもたちといっしょに考えてみてはどうだろうか。
原書が出版された韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大後、もう一度読んでみる本として公立図書館で図書プログラムが組まれたという。かつてない情報化社会を生きる子どもたちに、ぜひとも読んでほしい一冊だ。
この書籍を作った人
1930年、アメリカ、ロード・アイランド生まれ。ロサンジェルスの美術学校で学ぶ。テレビ局のデザイナーとして活躍し、1970年より絵本を描き始める。主な作品に、「バートンの のりものえほん」シリーズ(金の星社)、『ヘスターとまじょ』(小峰書店)、『きょうりゅう きょうりゅう』(徳間書店)などがある。
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
出版社からの内容紹介
「いきものたちはどこへいくのか、バッグがからっぽだとわかったとき、いきるおどろきとよろこびのはながひらいた」
――谷川俊太郎(詩人)
「いろんな報道で「数」としてしか扱われなかった移民・難民の人々が色あざやかな動物に姿を借りて、圧倒的な絶望(黒)のなか、
ささやかな希望を追って歩きだした。こんなにファンタスティックな世界に、こんなに切ないリアリティが感じさせる絵と絵と絵。
ワニやゾウやフラミンゴやウサギの間に身を置くと、世界が裏返ってみえるかもしれない。」
――金原瑞人(翻訳家)
「ページの奥から、まっすぐ語りかけてくる声が聞こえる。言葉がないのに。言葉がないからこそ。」
――岸本佐知子(翻訳家)
仏ソルシエール賞 2021年フィクション部門受賞
カタルーニャ本屋大賞 2021年絵本部門受賞
国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ 2020」選定
全米児童図書評議会「OUTSTANDING INTERNATIONAL BOOKS LIST 2021」選定
木の葉がなくなってしまった黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち。さまざまな脅威に直面しながら国境を越える彼らの旅には、常に死の影がつきまとう――。
世界的な問題となっている「移民」「難民」の現実を、擬人化した動物たちの姿に寄せてイラストのみで描き出したサイレント絵本。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子