人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2024.11.20
「おしごと、いってらっしゃい」「おしごと、がんばってね!」子どもが発する「おしごと」ということばの響きに、身が引き締まる時があります。報酬や勤務条件、タスクや取引きと、さまざまな事柄が複雑に絡み合う、大人がとらえる「仕事」よりも、ずっとシンプルで純度が高い「おしごと」。働く大人を見つめる子どもたちのまなざしは、ふっと仕事の原点に立ち返らせてくれます。
11月23日は勤労感謝の日。いろいろなおしごとの世界を、絵本でのぞいてみませんか。 ゴミ収集車にバス、よく見かける車や運転手さんは子どもにとって憧れの存在! 生活に欠かせないコンビニ、売っているたくさんの商品もレジに立つ店員さんの仕事ぶりも、好奇心の宝庫。奇想天外なおはなしとともに、おしごとの現場のイラストをページの隅々まで楽しんでください。
小学生には仕事の見つけかたをちびまる子ちゃんと一緒に学べる学習漫画や、夜間に働く人たちの姿を描いた絵本を。仕事を、社会の成り立ちや自分の将来に紐づけて考えられるようアシストしてくれることでしょう。
子どもとともに読みながら、その反応を見つめながら大人にも気づきを与えてくれる本。ぜひこの機会に!
みどころ
とくべつ小さなごみ収集車。
それがぱっくん。
ごみ収集車パッカーズのみんなより、
からだは一回りも小さいけれど。
毎朝、仕事は一緒に出発です。
今日は燃えるごみの日。
きれいにするぜ、まちじゅうのごみをあつめるぜ!
車庫からみんなの元気な歌声が聞こえてきます。
ところが問題がひとつ。
昨日からの大風で、町中にごみが散乱しているのです。
いつもまとまって置いてあるはずのごみ置き場から吹き飛ばされてしまったようなのです。家の間の狭い路地の奥までごみを回収できるのは…!?
さあ、小さなからだのぱっくんの出番ですよ。
その颯爽とした働きっぷりに、町中のみんなもほれぼれして…。
今、子どもたちに人気のある車と言えば、「ごみ収集車」なのだそう。ちょっと意外な気もするけど、考えてみれば当然です。週に何度も、朝から元気な作業員さんの声と共に家の前にやってきて、バリバリごみを積み込んでいき、あっという間にきれいにしていってしまうのです。子どもたちは、やっぱり生き生きと働く姿が好きなのです。
そんな中でも、小さいながらに大切で特別な役割を果たすぱっくん。愛らしいキャラクターも相まって、あっという間に子どもたちの人気者になってしまうのでしょうね。明るく元気な乗り物絵本です。
この書籍を作った人
東京都に生まれる。児童文学作家。高島屋の広告デザイナーを経て、児童文学、絵本、童話の創作を始める。主な作品に「十二歳の合い言葉―12歳」シリーズ(ポプラ社)、『あのときすきになったよ』(教育画劇)、『ハキちゃんの『はっぴょうします』』(佼成出版社)、『ちかちゃんのはじめてだらけ』(日本標準)、『なつのおうさま』(ポプラ社)、「みんなでんしゃ―赤いでんしゃ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、近著に『しらゆきちりか ちっちゃいな』(PHP研究所)、『歯っかけアーメンさま』(理論社)、「スパイガールGOKKO」シリーズ(ポプラ社)など多数。ENEOS童話賞選考委員。
この書籍を作った人
東京都生まれ。パレットクラブスクール卒業。第三回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞。『なんのぎょうれつ?』で2011-2012フランス・ノールイゼールこどもが選ぶ文学賞(幼児の部)/2014スウェーデンピーターパン賞受賞。ほか作品に『なんのじゅうたい?』『こんできました』『すやんこすやんこおやすみなさい』など。
出版社からの内容紹介
変なところにバスていができた。
見たこともないバスがやって来た。
バスから降りて来たのは変な生き物だった。
みどころ
昼のあいだ、いろんな人が仕事をしている。
朝早く、おいしい朝食を買おうと、人々がパン屋を訪れる。
彼らは、電車や乗って、会社に向かう。
会社のビルでは、大勢の人たちがフロアを行き来して、働いている。
でもじつは、夜のあいだにも、いろんな人が仕事をしてる。
夜は道が空いていて、物が運びやすい! トラックの運転手さんが夜のあいだに小麦粉を届けてくれるから、パン屋さんは朝早くにパンを焼ける。
ビルの掃除をするのだって、人のいない夜のほうがやりやすい。夜のあいだに清掃員さんが掃除をしてくれているから、みんな気持ちよくフロアを使える。
それから、線路の工事をしてくれる、作業員さん。電車が走っていない夜のあいだに、線路のトラブルを解決して、安全を守ってくれている。
多くの人が寝静まる時間に働く人々をテーマにした、ユニークな視点のお仕事絵本。ひとつひとつのお仕事をくわしく掘り下げていくのではなく、紹介するお仕事のそれぞれが、互いに、あるいは昼のお仕事と、どう関わり合っているのかということについて、さまざまな表情を見せる夜の町でゆっくりと視点を移しながら紹介していきます。
みんなが眠りについている時間にも、途切れることなくどこかでだれかが働いていて、そういうお仕事ひとつひとつが、人々の生活全体を支えている。考えてみれば当たり前だけど、自分で気づいて、思い描くのはむずかしい。そんなぼくらにあたらしい視点で社会を見つめる目をくれる、「ありがとう!」のイマジネーションにあふれた一冊です。
この書籍を作った人
ケンブリッジで本に囲まれて育つ。オックスフォード大学を卒業後、助産師の仕事をはじめる。退職後、2 人の息子と過ごすなかで子どもの本への情熱を再燃させ、作家の道へ進む。作品に「ふたりはなかよし マンゴーとバンバン」シリーズ(徳間書店)、『ブックキャット ネコのないしょの仕事!』(徳間書店刊)、“Building a Home” などがある。ロンドン在住。
この書籍を作った人
ヨークシャーでだいすきな絵を描きながら育つ。ケンブリッジ美術学校を卒業後、作品の制作をして過ごす。チェルトナム・イラストレーション・アワード2017 とブックセラー誌のイラストレーター・ショーケース2018 に選ばれる。作品に“Wild Family”、“Wild Cities”、“Nature’s Toybox”などがある。ヨークシャー在住。
この書籍を作った人
東京で日本語、英語、台湾語を聞きながら育つ。子どもの誕生を機に、児童書の翻訳や創作をはじめる。『木の葉のホームワーク』(講談社)で第60回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。翻訳作品に「グレッグのダメ日記」シリーズ(ポプラ社)、「ワンダー」シリーズ(ほるぷ出版)、『ドッグマン』(飛鳥新社)、『木の中の魚』(講談社)、『ちっちゃなサリーはみていたよ』(岩崎書店)などがある。東京都在住。
みどころ
どうぶつさんたちのコンビニ「ニャニャマート」には、ほしいものがなんでもあります。今日は大人気のおべんとうまつり、ネコイチ店長のおすすめのおべんとうがずらりと並びます。だけど、どれも見たことないようなおべんとうばかり。いったい誰が買うのかな。
最初にやってきたのは、こゾウさん。みんなでピクニックへ行くからと、選んだのは「フルーツのじゅうばこべんとう」。カラフルなフルーツのおかずのおべんとうが10個もつみかさなって、なんて豪華なのでしょう。次にやってきたのは、パンダさんの親子。ネコイチ店長が用意していたのは、「サササササササべんとう」。7つ、どのおかずにもササが巻いてあってパンダ親子にぴったり!さらにアトラクションのようなおべんとうを買っていったタヌキさんに、自分にそっくりな「7しょくべんとう」を選んだカメレオンさん、ラッコさんはドライブスルーでやってきて……!?
おべんとうも個性的なら、お客さんも個性的。けれど、選ぶおべんとうは誰もが納得の組み合わせ。ネコイチ店長が選ぶ品ぞろえは本当にすごいのです。さらに、困っている子には相談にものってあげるネコイチ店長。こトラくんの悩みを解決できるおべんとうまで考えます。
「ニャニャマートに、ニャイものはニャイ!」
こんな頼もしいコンビニがあったら、すぐにでも行きたい!何度でも読みたくなる、細かいところまで味わいたくなる。『コンビニてんちょう ネコイチさん』に続く第2弾も、やっぱり驚きがたくさん。クセになりそうなシリーズです。
この書籍を作った人
絵本作家・アートディレクター。ニューヨークADC 金賞・銀賞・銅賞、ブルノ・国際グラフィックデザインビエンナーレグランプリ、ロンドン国際賞デザイン部門金賞、銀賞、銅賞など、国内外のデザイン・広告賞を受賞。絵本の作品に、「おひさまキッチン」シリーズ(パイインターナショナル)、『コンビニてんちょう ネコイチさん』(PHP 研究所)がある。
この書籍を作った人
絵本作家・クリエイティブディレクター。東京コピーライターズクラブ新人賞・審査委員長賞、広告電通賞金賞、ニューヨークADC 金賞・銀賞・銅賞など、国内外の広告賞を受賞。絵本の作品に、「おひさまキッチン」シリーズ(パイインターナショナル)、『コンビニてんちょう ネコイチさん』(PHP 研究所)がある。
この書籍を作った人
絵本作家・イラストレーター。広告などのイラストも手がける。絵本の作品に、「おひさまキッチン」シリーズ(パイインターナショナル)、『コンビニてんちょう ネコイチさん』(PHP 研究所)がある。
出版社からの内容紹介
大人気の「音のでるおしごとえほん」から待望の復刻!ハンドルを立たせて運転ができ、ハンドルを動かすとウインカーが光ります。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
出版社からの内容紹介
機関車のちゅうちゅうは、ある日操車場を飛び出した。「さあ、いまだ!」 ちゅうちゅうの冒険が始まりました。アメリカの作家バートンの代表的な作品。リズミカルな英語と日本語、ダイナミックに描かれた機関車が、冒険を夢みるこどもの心をとらえてはなしません。
この書籍を作った人
1909年8月30日、アメリカのマサチューセッツ州ニュートンセンター生まれ。父はマサチューセッツ工業大学の学監、母はイギリス生まれの詩人で音楽家。バートンはカリフォルニアの美術大学で絵の勉強をするかたわらバレーも学び、1931年にボストンで絵の教えをうけた彫刻家ジョージ・ディミトリオスと結婚。以後、海べの小さな村フォリー・コーヴに住み、画家として、デザイナーとして、また絵本作家として活躍した。1968年没。 最初の絵本『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』は、長男アーリスのため、第二作『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』は次男マイケルのために描かれたもの。その他主な作品に『ちいさいおうち』『せいめいのれきし』『名馬キャリコ』(以上、岩波書店)、『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』(福音館書店)ほか多数。
出版社からの内容紹介
累計560万部突破の満点ゲットシリーズから、待望の新刊が登場!
「世の中にはどんな仕事があるのかな…?」
「自分に合う仕事ってどうすれば見つかる…?」
まだやりたいことが見つからなくても大丈夫!
好きなことや得意なことから仕事を見つける方法や、夢のかなえかたを楽しく伝えます。
小学校低学年から読める、画期的なキャリア教育の入門書!
【「監修ぬまっちからのメッセージ」より】
「自分に合う仕事をどうやって見つければいいの!?」
そう思ったら、まずは「好きなこと、得意なことはなんだろう?」と自分に質問してみよう。
自分の好きなことや得意なことを知って、そこをのばせば、強みになる。
自分をよく知ることで、自分の強みをはっきできる仕事が見つかるかもしれないよ。
【監修者略歴】
沼田晶弘(ぬまた・あきひろ)
東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。
児童の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が「NEWS zero」「ノンストップ!」など数多くのテレビや新聞、雑誌で話題に。
学校図書「生活科」教科書著者。
満点ゲットシリーズせいかつプラス ちびまる子ちゃんの『整理整とん』『マナーとルール』『時間の使いかた』『ラクラク勉強法』『友だちづき合い』など、監修本や著書多数。
【もくじより】
〈プロローグ〉どうして仕事をするの?
〈第1章〉世界はたくさんの仕事でできている
●発見! 学校の中の仕事
●発見! 公務員の仕事
●発見! お店の仕事
●発見! 会社員の仕事
●発見! 家の中の仕事
〈第2章〉自分に合う仕事って?
●「好き」を深ぼりしてみよう
●みんなの「好き」から見つかった仕事は?
●長所や得意なことに注目!
●やりたいことが見つからないきみへ
〈第3章〉夢のかなえかた
●仕事について知りたいときは?
●どうしたらなりたい仕事につけるの?
●夢のかなえかたもいろいろ
●たくさんかせげる仕事って?
●チャレンジする人に夢はおとずれる
〈第4章〉未来のはたらきかた
●15年後の未来は?
●未来は作っていける
〈エピローグ〉夢があると毎日が楽しくなる!
この書籍を作った人
静岡県出身の漫画家。代表作に『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』『神のちからっ子新聞』セルフパロディ漫画『ちびしかくちゃん』他。エッセイ「もものかんづめ」「さるのこしかけ」「たいのおかしら」(以上、集英社)は、3年連続ミリオンセラーを記録。エッセイや作詞楽曲など作品は多岐にわたる
文/竹原雅子
編集/木村春子