クマは ながい ながい ふゆのあいだ くらい すあなで ぐっすり ねむります。
サカナは みずくさの なか、 めを ぱっちり くちを ぱっくり あけて ねむります。
シャーロット・ゾロトウの整然とした、でも優しくあたたかな語り口。 それは寝る前に読んでもらう「おやすみ絵本」にはまさにぴったり。耳に心地がいいのです。 この絵本には、色々な動物たちのねむる様子が描かれています。 ウマは立ったまま、シラサギは片足で、カメはこうらにもぐって。さまざまな形で寝入ります。 イモムシやクモだって眠ります。どんな場所で寝ているのかわかりますか? 大好きなイヌやネコは、みんなよく知っていますね。 もちろん私たちもふとんにすっぽりくるまって。
こんなにも違うおやすみタイム。 それらを全部包み込んでいるのが、洗練された素敵なデザイン! 本全体が落ち着いたグレーにそまり、まるで星空のように言葉が浮き上がります。 そして印象的な構図と美しい色彩で描かれた動物たち、みんなとってもおだやかで幸せそうな表情に見えます。 おやすみ おやすみ、よい ゆめを。
枕元に置いておきたい宝物絵本として、自信を持っておすすめできる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
サカナは水草のあいだで,目をぱっちり,口をぱっくりあけてねむります.――クマやウマ,ハトやカメ,バッタやクモ,イヌやネコ,そして子どもたち.いろいろな動物のねむるようすを,ゾロトウのやさしい詩と洗練されたデザインの絵で,しずかに語りかけます.安らかなねむりへと誘う,おやすみまえにぴったりの1冊です.
3歳1ヶ月の息子に図書館で借りました。
いろいろな動物などが寝る姿を描いた絵本。
本の地の色がなんと濃いグレー!
そして、新しく作られたような手書きのようなフォントで、
いい味を醸し出しています。
地の色が濃いグレーなこともあって、
動物たちの絵が昼間に見える色と少し違います。
そして、それが美しく、詩的です。
特にクモの巣の表現が素敵でした。
そして、終わりに近くなると、犬と猫が寝て…最後に人です。
ただ、寝るという絵本だけに、ストーリーもシンプルで平たんです。
息子の寝かしつけようで読みましたが、私もとても眠りそうになりました。
息子は、人と犬と猫が寝ているところで喜んでいました。 (トゥリーハウスさん 30代・ママ 男の子3歳)
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