カラスは、シュルシュルシュルリーン!! ネコは、ダダダダダー!!
ブービーは・・・? ブービーはすべりだいをすべることができないのです。 勇気を出して上まで登っても、みんなの顔が小さく見えると急にこわくなって・・・ 登ってきたばかりの階段をおりることになるのです。
家に帰るとおかあさんがまな板のやさいをお鍋に投入しています。 ゴロゴロ・・・やさいたちまで、すべりだい。 あれ、でも何だか楽しそう。 ブービーは思い切っておかあさんに言います。
「あのね、ぼく できないんだ、すべりだい」
そこで、おかあさんはとっておきのすべりだいを作ってくれます。 そのすべりだいっていうのは・・・!?
誰だって「できない」「苦手」なことってあるよね。 子どもたちにとって、それは一大事。わかっていてもなかなか踏み出せないのが「はじめのいっぽ」。 でもね、その「できない」「苦手」の中にはいろんなドキドキがつまっているんですよ。 この絵本で登場するおかあさんが作ったすべりだいの素敵なこと! ブービーのがんばりのカッコいいこと!
さて、ブービーはすべれるようになるのかな? カラスもネコも、そしてみんなも応援していますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
できないことのなかには、いろんなどきどきがつまっている! すべりだいがすべれないブービーの「はじめのいっぽ」までの物語
すべり台が滑れないブービーは、みんなのように滑りたいと思っています。
でも、怖くてできないのです。
怖いことって、なかなか挑戦できないですよね。
友だちができてカラスやネコもできるのに、なぜ自分だけができないのだろうと思うけれど、怖いことはやっぱり怖いのです。
でも、そんなブービーの恐怖を、お母さんが優しい方法で軽くしてくれます。
そのおかげで、再び挑戦する気になったブービー。
きっと滑れたことでしょう。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子20歳)
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