黒猫のルッキオと、ブチ猫のフリフリ。二匹の夢は、「おおきな おやしきに 『しゅうしょく』して、だんろのまえに ベッドをもらい、ぎんのおさらで まっかなマグロのおさしみを いただくこと」。 ところが、2匹の生活は、そんな夢とは程遠いものでした。綿のはみ出た汚いソファーで、食うや食わずの日々。 そんなある日、フリフリは、庭の陰になっていた、大きなスイカを見つけます。 「こりゃすげえ」 「これ、はまでうったら、マグロかえるかもな。」 スイカをかかえたルッキオとフリフリとの表情ときたら!もう2匹の頭の中は、真っ赤なマグロの赤身のことでいっぱいです。 さっそく浜辺へ出て、海水浴客相手にスイカを売ろうとするのですが・・・? 2匹とスイカの行く末やいかに。予想外の展開と、のんきな結末を、のんびりと楽しんでくださいね。 海にスイカ、長い1日。夏らしいモチーフいっぱいのユーモラスなストーリーに、スパイスを効かせているのが、作者、庄野ナホコさんの画風。庄野さんの描く、真夏の白昼夢のような独特の風景と、猫たちの媚びない表情にぐっとひきこまれます。 読み終わると、ルッキオとフリフリ、この妙に口の悪い愛嬌たっぷりの2匹の次のお話が、早くも楽しみになってしまっているはず。猫が好きな大人の方へのプレゼントにも喜ばれそうな一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
猫のでこぼこコンビがおくる、ゆかいなお話猫のルッキオとフリフリが、大きなスイカをお客さんに売ろうとするのですが、うまくいきません。二人はお刺身をたべられるのかしら?
図書館から借りてきて、5歳と10歳の娘たちと読みました。
猫のルッキオとフリフリ。
2匹の夢は、大きなお屋敷に「就職」して暖炉の前にベッドをもらい、
銀のお皿で真っ赤なマグロのお刺身をいただくこと。
そんな2匹は、ある朝大きなスイカを見つけます。
これを売ったら、マグロが買えるかも!!と2匹は奮闘しますが…?!
まずこの2匹の口調が、絵本にしては珍しかったので
なんだかおもしろかったです。
「こりゃ、すげえ!」「だろ!だろ!」とか、あんまりなかったイメージで(^^)(笑)。
イキイキとした会話に、あっという間に惹き込まれました♪
頑張った2匹の最後のオチにもにやり♪
子供たちも笑っていましたが、一番ウケてたのは私(大人)かも(^^)☆
絵も素敵だし、お話も思わずニヤリ♪としてしまうので、
子供だけでなく、大人にもすご〜くおススメです!
続編が出たらいいな〜!と思いました(^^)♪ (ゆりわんちゃんさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子5歳)
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