ここにひらがなの言葉があります。
こいぬまでおよいでる しょうじきにいったよ
さて、一体どう読んだらいいのでしょう。
「コイ、沼でおよいでる」それとも 「子犬までおよいでる」
「正直にいったよ」それより 「障子、気に入ったよ」でしょうか。
そうです。もちろん、どちらも正解ですよね。同じ文章なのに、読み方や区切る位置をかえるだけで全く異なる意味になってしまう、日本語って面白い!
この絵本は、そんな言葉のセットがなんと58種類も登場し、その違う意味の同じ言葉を全て使って物語を作っているのです。しかも、それぞれの登場人物が繰り広げる小さな物語が、織り込まれ、一つの大きな物語になっていくという、まさに「うまい!」とひざをたたいてしまうくらい絶妙な作りになっているのです。
登場人物は、お寺の和尚さん、小僧さん、猫、子猫、ワニ、花屋のおばあさんにその孫、そしてその他大勢の可愛らしい生き物たち。さてどんな物語に?
日本語の奥深さ、面白さを十分に引き出し、わたしたちを笑わせてくれるのは、詩人の林木林さん。絶妙な言葉の波乗りで見事な物語の世界へと導いてくれるのは、構成と絵を担当されてる山村浩二さん。お二人の世界観がぴたりとはまった最高に楽しい言葉の絵本。読み終わったあとには、必ず同じ言葉をさがして自慢したくなりますよ。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
「好きな子に告白する」「酢、きなこに告白する」のように区切る位置でちがう意味に変身する言葉や、「皿の上にサラダ」「皿の上に皿だ」のように、同じ言葉だけどちがう言葉。意味のちがうおなじ言葉を楽しむことばあそび絵本。
図書館の新刊コーナーで見つけて、
「あ、面白そう!」と、気楽に借りてきましたが、
なんだこれ!!想像以上に面白い!!!
10歳の娘と読みました。
「猫と子猫ね」「猫と、こねこね」
「お正月、食ったお雑煮」「和尚がつくったお雑煮」
こんな風に、同じ言葉で違う意味の文章で物語ができています!
え〜!!これはスゴイですよ!!
読み方や区切る位置を変えると違う意味に変身する言葉がこんなにあったのか!!と、
それだけでも感心するのに、
文章の紹介だけにとどまらず、それでちゃんとストーリーが展開していくんです。
これはあっぱれ!!さすが林木林さん!!!
10歳の長女も、「この本面白い!!!」と、目を輝かせていました。
我が家のヒットは「パンダがすごく憎かった」「パンダがすごく肉買った」なんですが、
他にもクスッ!と、笑ってしまうものがいっぱい!!(^^)
山村浩二さんの絵も、すご〜くいいんです♪
いや〜、これは是非とも第二弾も見てみたい♪♪♪
結構文章も多いし、
小さい子にいちいち解説するのも大変だと思うので
小学生以上のお子さんにおススメです。
中学年以上だと一人で読んでも理解できると思うので、
もっとおススメかな?(^^)
我が家も今回は次女に読んであげるのをパスしちゃいました(汗)。
楽しめるとは思うけど、もう少し大きくなってから楽しんでもらいます。
じっくり見れば見るほど山村さんのイラストにいろんなものを発見してしまって、
手元に置いてじっくり見たいなー!と思います。
是非是非、続刊が出ることを願います!!(^^) (ゆりわんちゃんさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子5歳)
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