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宮沢賢治作品の中でも極めて異色の幻想的作品「やまなし」を、賢治世界に造詣の深い画家・田原田鶴子氏と「やまなし」の名人授業で名高い野口芳宏氏の解説でおくる。子供から保護者、教師まで必携の決定版!
宮沢賢治の物語も素敵ですが、登場する蟹の兄弟の視点から見上げた川が幻想的に描かれていて、読み聞かせしても、一人読みしても心地よい絵本です。
蟹の兄弟のやりとりと要所をしめるお父さんの登場、光の具合で変化する風景、魚たちの泳ぐ様、どれもが生き生きしています。
それが、突然現れるカワセミのくちばしに対する驚愕であったり、やまなしのような異物に対する疑念を際立たせていました。
付されている用語解説、年譜、物語解説は、どれも宮沢賢治への関心を高めてくれました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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