「ぼくは、あいつが すきじゃない。だって、いっつも いばってるし、らんぼうだし、じぶんかってだし。 それに かおが なんか おっかないんだ。」 「ひるやすみ。 あいつは グラウンドで ヒロキたちと ドッジボールをする。 ぼくは きょうしつで タカシくんや ショウちゃんと けしピンだ。」 「きょうの ごごの たいいくは、ににんさんきゃく。 うんどうかいの れんしゅうだ。 ぼくは あんまり やりたくない。 はしるのが とくいじゃないから。せんせいが いった。 『せのたかさの じゅんばんで 2れつに ならんで。 おとなりのひとと ふたりひとくみに なりましょう』うわ、あいつとだ。」 ――タイプのちがう二人の少年が、二人三脚の練習をとおして近づいていきます。でも、仲良しになるわけではありません。その微妙な距離感をえがいた、さわやかな絵本です。
性格の違う二人の男の子。好きなことも出来ることも違うから、接点もないし気も合わない。でも、そんな二人が二人三脚のパートナーになって・・・
はじめはやっぱりうまくいかないのですが、意外な一面を知ってお互いを知り、徐々に打ち解けていきます。
無理に合わせたりせず、距離を保ちつつもお互いを認め合うという関係が素敵だなと思いました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子9歳、男の子6歳)
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