ねこのこどもがまってます。 まだかな まだかな 「おかあさーん」 「はーい」 きたきた、おかあさん きた。 ねえねえ、あそんで あそんで。
コアラの子、あしかの子、アヒルの子、 みーんな待っているの、おかあさんを。 そしてあたしも…。
「まだかな」とつぶやく子どもたちの、待ちきれない気持ち。戻ってきたお母さんの「はーい」という、それだけで安心感できる言葉。どちらにも、一緒に居られる時間を心待ちにする、あたたかい親子の愛情があふれています。 声に出して読むと、ゆったりとしたリズムで進みます。竹下文子さんの文章がとても心地よい絵本です。読んであげるお母さんも、おだやかな気持ちになれそうですね。 えがしらみちこさんのイラストは、繊細な水彩タッチで、透明感ある色合い。見ているだけでふんわりやわらかい気持ちになります。見どころは、動物の子どもたちや女の子の、もう待ちきれないという表情です。お母さんがお迎えに来た時のほっとした笑顔に、お母さんの存在の大きさが感じられますね。忙しいお母さんたちにも、そして、一生懸命に待つ子どもたちにも、この絵本を読んで、ほっこりした気持ちになってほしい、作者のそんなやさしい想いが感じられます。 待ちに待って、ようやくお母さんが戻ってきた時の幸せな気持ちがいっぱいつまったこの作品、ぜひ親子で一緒に楽しんでくださいね。
(編集者・ライター)
まだかな、まだかな。お母さん、まだかな。くるかな、くるかな。もうすぐくるかな。こどもとお母さんの幸せな幸せなお約束。
絵本では定番の動物の親子がたくさんでてきて、
みんなぎゅっとだきしめあって、
みんなお母さんが大好きで、お母さんもこどものことが
大好きという内容ですが、
とにかく絵がかわいい!猫が大好きな娘は
最初のページで大興奮。柔らかくあたたかく愛らしい
親子たちに自然にみんなが笑顔になります。
息子は、人間の親子のページに大満足。
この本を読むと必ず飛び付いて抱きついてきます。
女の子が遊んでるおもちゃが、前のページまでに
でてきた動物たちというところも、すてきです。
女の子の名前が特にきまってなく「こども」と
なっていて、最初はドライな印象を受けましたが、
それぞれの家庭で、感情移入しやすいように
なっていていいなと、あとからおもいました。
こどもたちに無条件の愛情、安心感を与えてあげれたら
と改めて思わされました。 (こりこりこさん 30代・ママ 男の子4歳、女の子1歳)
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