著者の一人・神田瑞季さんは15歳の時に、故郷・宮城県女川町で東日本大震災に遭遇しました。その後神田さんが描いた震災関連の絵が女川町の震災復興絵はがきとなり、話題を呼びました。
本書は、内田麟太郎さんの優しい詩とその内容に寄り添った神田さんの絵から成る、宮城県女川町を舞台とした震災関連の絵本です。震災後、実際に目の前に広がっていた風景と、震災後のショックで心を閉ざした少女の心象風景が描かれています。
この絵本は、震災を経験した人にも、そうでない人にも、誰にでも優しく語りかけてくれます。子どもはもとより、大人も読める内容です。
巻末には、著者二人の対談「あとがきに代えて」を掲載しています。そこでは、著者それぞれがどのような思いでこの絵本に取り組んできたのか、この絵本を通して何を伝えたかったのか、などといった制作秘話が語られています。
構想から4年を経て完成した一冊!
私の知識では偏見や
間違った情報を与えてしまうかもしれないので
震災の絵本も一つの問題、
戦争や貧困、差別などと同じで
知っておいてほしい内容として
子どもたちにも読んでいます。
人の心は見えないし、
相手がどんな気持ちを抱えているかも
分からない分、
安易に同情できないし、
共感もできない分、
難しいなあと思いました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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