人気のころわんシリーズに、秋の景色がきれいな絵本が登場です。
ころころの犬、ころわんのところに、お友だちのちょろわんがやってきました。 「わん、わん、ころわん、こんにちは。 はっぱの ダンス、みに いかない?」 大通りを自動車がびゅうん……と通ると、落ち葉がいっせいに、くるくる、ひらひら……。 ころわんとちょろわんは、いつの間にか銀杏の葉っぱの色が、秋の色に変わったことに気づきます。 ねこちゃんも知っているかな? 「ね、こ、ちゃーん! ねこじゃらしの いろが かわったよー。」
秋の色を見に、秋の色をさがしに、お友だちをさそって出かけ、そこらじゅうをかけまわる幸せ! ころわん、ちょろわん、ねこちゃん、そして後からちろわんも駆けて来て、公園のすすきやコスモスの間をおにごっこします。 地上だけでなく、木の上にもいつのまにか秋が実っていて、ころわんたちをびっくりさせます。
赤い葉っぱ、黄色い葉っぱ。茜色の空、夕焼け色の街。 秋いっぱいの風景がころわんたちの目の前に広がります。 まるで読んでいる私たちまで、黒井健さんが描く「秋色」に、身体ごとやさしく包みこまれるみたい。
読み終わったら、子どもといっしょに出かけましょう。 そして、秋の色をさがして、ひとつずつかぞえてみてくださいね。 うつっていく季節の色の変化に、気づくよろこびを教えてくれる絵本。 ころわんが持ち帰った葉っぱのように、子どもたちの心に「秋色」のおみやげを残してくれる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ころころの子犬ころわんは、お友達のちょろわんに誘われて、葉っぱのダンスを見に行きました。大通りでは、車が通るたびに風が舞って、イチョウの落ち葉がくるくるとダンスを踊っています。そのとき、ころわんは、イチョウの葉っぱが黄色く変わっていることに気づきました。「ネコジャラシも、このあいだと色が違うよ」ころわんは、ちょろわんやほかのお友達といっしょに、秋の色を探しに行きました。公園には、赤い葉っぱ、黄色い葉っぱ。ススキも柿の実も秋の色。すると、カラスが教えてくれました。「空をごらんよ。夕焼けがきれいだよ」そこで、ころわんとお友達が坂道を駆け上がると…
ころわんとちょろわんが、大通りに「葉っぱのダンス」を見に行くお話でした。
黄葉/紅葉/落葉をテーマにした、秋らしいお話で、絵本を見ながら、「いちょうを見つけたよ!」などと、親子の会話が弾みました。
今度、「秋」を探しに行きたくなる、とても楽しいお話でした。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)
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