ベストセラー絵本『100かいだてのいえ』の作者・いわいとしおさんが描く、自らの少年時代のストーリー。
何をやってもドジばかりのトシオは、お姉ちゃんたちに「ドジオ」というあだ名で呼ばれています。 おにごっこをすればすぐ転び、跳び箱には顔から激突。いつも怪我ばかりしています。
お姉ちゃんたちにバカにされ、「どうしてこんなにドジなんだろう」と引きこもっていたドジオが、テレビである映像を見た後に、欲しかった工作の本を買ってもらいます。 「もうドジオなんて言わせないぞ!」 とある考えが浮かびました。
運動こそできないけれど、ドジオには他に得意なことがあることに気づき、陰ながらそっと見守るお父さんとお母さん。 文中の、トシオを励ますお父さんの「しっぱいしたっていいさ」と言うセリフにはこみあげるものがあります。 作者自身の幼年時代を描いた、全国の「ドジオ」に送るエールとなる絵本です!
(福田亜紀子 元絵本編集者)
ドジなんかに、まけないぞ!
いつもドジばかりの小学1年生、トシオくんが好きなことを見つけてがんばる物語。ベストセラー絵本『100かいだてのいえ』などでも有名なクリエイター、岩井俊雄さんのほぼ自伝(?)ストーリーです。
小学生のトシオは、運動が苦手でドジばかりだから、おねえちゃんからは「ドジオ」って呼ばれています。何をやってもドジばかりのドジオだけど、ある日、ほしかった工作の本を買ってもらって…。 ベストセラー絵本『100かいだてのいえ』の作者・いわいとしおが描く、自らの少年時代のストーリー。クリエイターとしてのいわいとしおの原点がここにあります。 得意なこと、夢中になれることを見つけると、人は変わっていける。全国の「ドジオ」くんたちに読んでほしい1冊です。
3歳息子と読みました。ドジ?という言葉にあまり馴染みがなく、ドジオ?といった感じで読み始めました。次第に「ドジ」の意味が分かる様になったようですが、最後に作った凧が賞を取ってただのドジではなくなったことにほっとした様子でした。私自身も中々のドジコでしたが、周りがそんなふうに言わなかったので卑屈にならずにすんだのかなーと今になって思います。もう、親の目線で絵本を読んでしまい、自信をつけさせたい!という気持ちがすごく分かりました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子1歳)
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