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
うるわしの街、サンフランシスコ。霧と花とケーブルカーとかずかずの塔で名高い、サンフランシスコ。この街にすむハトのシッドは、ちょっと変わったところに巣をつくりました。それは、ビルの屋上にある看板のBの文字のところで……。美しい町並みを背景にした、心あたたまる物語。1958年コールデコット賞オナーブック。

ビルの屋上にある「B」という看板に住む雄バトのシッド。
他のハトがバカにする中で、シッドに理解を示す雌ハトのミッジと暮らすようになったのですが、ビルの解体工事で看板は下ろされてしまいました。
「B」の看板には2個の卵とそれを守ろうとするミッジ。
サンフランシスコの情景を背景に心温まるドラマが展開されます。
愛妻を探しまわるシッド、いつもハトたちに餌をくれているハイ・リーさんの救いの手、そして再会…。
みごとに完成された作品です。
透明感のある絵がこのドラマに爽やかさを与えてくれます。
なぜ「B」なのかと思ったのですが、「BAY HOTEL」の「B」です。
サンフランシスコ湾の情景に対するフリーマンの愛着を感じました。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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