あそびうた風のリズミカルな展開が楽しい絵本。 つぼの中にいるのはなーんだ?
ちょっとずつ頭を見せて出てくるのは…… ちゅうちゅうたこかい……な! 赤いたこさん、色あざやかです。
またつぼの中から ちゅうちゅうたこかい……なべ! 赤いたこがでてくるのかと思ったら、赤いなべです。
そしてまたまた、ちゅうちゅうたこかい……ちっちゃなたこ? いいえ、やっぱり「な」がつくものですよ!
つぼの中から出てくるのはどんどんパワフルに。 びっくりの「ちゅうちゅうたこかい……な○○○!」をお楽しみに。
つぼから何が出てくるのかわからないおもしろさ。 ドキドキしながらつぼの中をのぞきこみたくなる気持ち。 シンプルなめくり展開の中、どんどん動きが活発になっていくわくわくが詰まっています。
子どもは「いないないばあ」のくりかえしが好きなのと同じように、「ちゅうちゅうたこかい……な!」もきっと大好き。 親子のひとときや、幼稚園や保育園などちょっとした読み聞かせ会でも活躍しそうな一冊です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「ちゅうちゅうたこかいな」の数え歌にのって壺の中から現れたのは、たこ。たこが歌うたびにさまざまな「な」のつくものが壺から出てきます。ところが、そこへお仲間が現れて……。読み聞かせで盛り上がること間違いなしの、爆笑話題作!
聞いたことはあるけど、意外に知らない、「ちゅうちゅうたこかいな 」。
二つセットで数える、「にー、しー、ろー、はー、とお」が
「ちゅう、ちゅう、たこ、かい、な」、
双六用語が語源の数え歌です。
とはいっても、表紙から漂う陽気なタコくん、一筋縄ではいきません。
軽快なリズムに乗って、最後の「な」にちなむものが次々登場するのです。
極めつけは、あのよく似た仲間。
当然、その後の展開は…。
なるほど、見事な着地です。
もちろん、エンターテインメント調に読んでみましょう。
幼稚園児くらいからでしょうが、意外に小さい子にもいいかもしれません。
奥が深いです。
(レイラさん 50代・ママ )
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