『100まんびきのねこ』などで知られる絵本作家・ワンダ・ガアグが再話し、挿絵をつけた珠玉のグリムのむかしばなしの2巻目です。収録作品は、「ブレーメンの音楽隊」「ラプンツェル」「三人兄弟」「つむと杼と縫い針」「なんでもわかる医者先生」「雪白とバラ紅」「かしこいエルシー」「竜とそのおばあさん」「漁師とおかみさん」です。訳者の松岡享子さんによるあとがきでは、ワンダの生涯とグリムへの想いが解説されています。
ワンダ・ガアグがこだわりを持って選んでまとめたグリム童話です。
それぞれに特色があるのでしょうが、「漁師とおかみさん」にはびっくりしました。
夫婦が最初は酢のびんに住んでいたなどという、独特なイメージがありませんでしたし、ここまで強欲に願望を拡大していく繰り返しがあるとは思いませんでした。
単純に「グリム童話」というくくりで、知ったつもりになっていてはいけない、楽しさ探しのある本だと思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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