寒い夜、子どもが眠りにつくと。お母さんは仕事でそっと家を出ていきます。やがて降りつづいた雪が白くつもりはじめ……。「どうか朝がくるまえに世界をかえて」はたしておとずれたのは、ゆったりとした、うれしい、まっ白な一日でした。子どもの願いを詩でつづり、雪で一変した世界と、憩いのひとときを描く、美しい冬の絵本。
言葉少なに、母親の願いを語る絵本です。
パイロットのお母さんは、雪が積もれば仕事ができないので子どもたちと過ごせる時間が持てると夢見ているのでしょうか。
写真1枚の父親の存在が、この絵本の鍵なのでしょうか。
母親が旅客機のパイロットなんてすごいことですが、母親は母親なのです。
現実感の薄い祈りの絵本ですが、いろんな事を想像させてくれます。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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