まんまん むんむん しんしんしん
森のおくから こえが きこえる
……わたしは だれ?
里山の嫌われもの、マムシ。でも、マムシの目から見ると、世界はまったく違っています。
春を待つ雪の下の気持ち、熱を感知する「むんむんの目」でとらえた闇の世界、命をつなぐいとなみの不思議・・・
その力強さ、美しさから、人と自然との関係も問い直されてくるようです。
詩人・アーサービナードと、絵本作家・田島征三の才能がはじめてぶつかりあった、注目の絵本です!
*『絵本と木の実の美術館』からうまれました*
新潟県十日町市鉢集落に、廃校をまるごと「空間絵本」としてよみがえらせた、田島征三の「絵本と木の実の美術館」があります。
アーサー・ビナードが鉢集落を2年にわたって訪れ、その雪国の四季とくらしを体験しながら、田島征三とのコラボレーション「カラダのなか、キモチのおく。」を制作しました。
作品は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」で発表。 この『わたしの森に』は、同じ生態系の中で発見した物語です。
雪の下の穴の中で、わたしのからだは動き出す。絵描きと詩人が雪国の森のおくで見つけたものとは?
詩的な文章と、田島征三さんの迫力ある絵がとても印象的です。
雪の下にいる生きものは何なのか?永い眠りから目覚めた時に出会うものはなにか?生きとし生けるものの繋がりが書かれていると思います。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子5歳)
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