いつかきっと、安心してくらせるところへ、たどりつけますように。
戦争がはじまり、なにもかもがめちゃくちゃになった――。安全な国をめざして森を抜け、海を渡り、母と子のながいながい旅が続きます。子どもの目線で語られる、心を揺さぶる物語。グラフィカルなイラストレーションが美しく、発表以降たちまち20ヵ国語に翻訳された注目作です。
◆2017年アムネスティCILIP特別賞(ケイト・グリーナウェイ賞)◆全米イラストレーター協会ゴールドメダル◆エズラ・ジャック・キーツ賞次点◆第24回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)受賞作品◆アムネスティ・インターナショナル日本 推薦◆全国学校図書館協議会選定図書◆日本子どもの本研究会選定図書◆JBBY「おすすめ! 世界の子どもの本2019」選定◆
《推薦の言葉》 「ただいま」といえる故郷はありますか? 戦争が奪うのは命だけじゃない、笑顔も居場所も奪った。 それでも彼らは、そして私も生きようとしている。 ――サヘル・ローズさん(タレント・女優)
読みながら、また読み終えた後も
ドキドキしました。
具体的な戦争の悲惨さを表現したわけではないけれど、
恐怖が忍び寄ってくる様子が絵やお話から伝わってきて、
もし、私がこの母親だったらどうするだろう?と、
ハラハラしながら読みました。
移民問題は簡単なものではないかもしれませんが、
もしこんな不安で逃れてきた人たちがいたら、
大丈夫だよと手を差し伸べる人になれたらとは思いますが、
実際は難しいのかもしれません。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)
|