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雪のふる大晦日の夜。はだしでマッチを売り歩く女の子に、マッチの火が見せた幸福なまぼろしのお話。
先にクヴィエタ・パツォウスカーの絵を見たせいか、真逆に位置するような町田尚子さんの絵に引き込まれてしまいました。
アンデルセンの物語を抄訳して、町田さんの絵に物語を任せたような絵本です。
顔を見せないおばあさん、少女の瞳に映った星空、建物やツリーや、思わせ振りに充ちたディテールと、町田さんの怪談絵本を思わせる少女の空虚感、ここまで贅沢に読者の心を揺さぶる絵本はあまりお目にかからないように思いました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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