むかし、あるところに王さまと三人の王子がいました。 お城には、金のりんごがなるふしぎな木がありました。 毎夜、りんごをついばみにくる金色の大きな鳥の存在を知った王さまは、三人の息子の前で、鳥をとらえた王子に国をゆずると言いました。
三人の王子は旅に出ますが、上の二人の王子は、末の王子をおいてどんどん先に行ってしまいます。 末の王子は、道中で出会ったおなかをすかせた白いひげのおじいさんにパンをわけてやり、旅に出た理由を話すと、ある不思議なアドバイスをもらうのです……。
どこにいるのかわからない、金の鳥を見つけるまでの末の王子の旅が、美しく印象的な絵とともにつづられていきます。王子の旅は、決してとんとん拍子には進みません。誘惑に負けて失敗を経験したり、二人の兄たちに邪魔されながらも、勇気と愚直なまでの素直さを武器に、困難を乗り越えていくのです――。
あとがきにある、ブルガリアという国の歴史を読むと、なおいっそう、物語が味わい深く感じられます。
この美しい本は、「世界のむかしばなし絵本」シリーズの中の一冊です。ほかにスウェーデン、ロシア、スペイン、イギリスのむかしばなしがラインナップに並んでいます。どのお話も手に取ってみたくなります。統治者が変わり、国境が変わることがあっても、時間も超えて大切に語り継がれてきた物語たち。絵本を通してそんな物語世界を旅するのもすてきですね。
(絵本ナビ編集部)
美しい金の鳥をつかまえたいという王の命令により、金の鳥をさがす旅に出た3人の王子。途中に出会ったおじいさんの忠告をきいた、優しくかしこい末の王子は…。
末の弟はなんて運が良いのでしょう。
出会ったおじいさんにパンをあげただけで、素晴らしい運を引き寄せました。
一度の失敗も許してくれたおじいさんですが、何者だったのでしょうか。
様々な展開があって、何とも末弟がうらやましくなりますが、お兄さんたちの情けなさのパターンはどうしてでしょうか。
ちなみに私は長男です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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