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むかし、旅のぼうさまが、ばけもんが出るという古寺にとまります。
まよなか、出てきたばけものは・・・
田島征三さんの描くばけものは、とてもユニークで、
こわくありません。
それにしても、こわ〜いばけもんと、
一緒になって踊ったり、歌ったりと、
普通の人なら絶対恐ろしくて出来ません。
おぼうさまだからかな〜と思います。
そして、おぼうさまだからこそ気付くことが出来たのでしょうね。
このばけもんの正体は、みずやの土間のごとくに、
かべにかかった蓑と傘。
それから、たいことかねと木魚。
これらは、捨てられてさびしくなって、
ばけもんになって現れたというのです。
おぼうさまが、しっかり供養をしてあげたら、
それからは、ばけものは出なくなりました。
物には、魂が宿るといいます。
だからこそ、物を大切にしたいですね。
それと、おばけとか幽霊とか、人前に現れるということは、
きっと、この絵本のように、意味があるのでしょう。
そう思ったら、むやみに怖がる必要はないのかもしれません。
これから夏に向けて、ぴったりの昔話。
年長さんの読み聞かせ用として、セレクトしてみました。 (多夢さん 40代・ママ 女の子12歳、)
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