いったいこれは何でしょう? 不思議な黄色い物体が、 ぬ?と現れて、イモムシみたいに移動して、あっ! 食べられちゃう!? えっ……、それから、どうなっちゃうの?!
「にゅにゅ〜」「にゅぽっ」「ぽ〜ん」 思わず口に出したくなる擬音で、 スライムみたいな柔らかそうな形が、垂れたり伸びたり弾んだり。 ページをめくるたび、アニメーションのように変化していく動きが、理屈抜きに気持ちいいのです。
真似して声に出したり、動きにくぎ付けになってページを指差ししたり。 この感覚的な面白さが、小さな子どもたちにばっちりハマるようです。
作者は、ちかつたけおさん。 カタカナ表記でのチカツタケオさんは、『騎士団長殺し』等の装画等を手がける人気画家です。 装画やイラストでの緻密で写実的な絵と、絵本のシンプルで洗練されたデザインでは、ガラッとイメージが違うのが面白いところ。 色と形、簡潔な画面から、想像力を刺激されます。
読み終わったら最初に戻って何度でも続けて楽しめるのも魅力。 楽しい擬音の響きに、親子のコミュニケーションも盛り上がる一冊です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
子どもの想像力をはぐくむ、新感覚の絵本が誕生!
【感覚的なおもしろさに、子どもが夢中!】 ・じっと食い入るように読んだあと「もういっかい」とおねだり。子どもをひきつけるなにかがあるようで、すごく集中しています。(2歳男の子のママ) ・「いなくなっちゃったね」「あ、またでてきた」とやり取りしながら読むのが楽しいです。(2歳女の子のママ) ・「にゅぽっ」「にゅ」「ぷ〜っ」が好きで、口まねをしたあときゃっきゃと笑い声をあげます。(1歳男の子のママ) ・いつもの絵本の読み聞かせとは、明らかに反応が違います。「これはなんだろう?」と気になるみたい。(1歳男の子のママ) ・内容をおぼえたようで、初めて私に絵本を読み聞かせてくれました!(3歳女の子のママ)
「騎士団長殺し」の装画家が絵本作家に! 「好書好日」のインタビュー記事はこちら
扉を開くと、黄色いニョロが「ぬ?」と出て来ます。
「ぬ?」?
この先、何があるのかな?
ページをめくると、まっ赤な半円(表紙参照)。
口かな?食べものかな?
オノマトペの連なりと、はっきりした色彩のシンプルな形が、小さな子どもにも分かりやすく、子どもの中で物語が紡がれます。
「にゅ〜っ、ぽんぽんっ!」と、声に出して読み聞かせると、大人も楽しくなってきます。
何度も読んで、子どもと一緒に「ぽんぽんっ」したい一冊です。 (こはこはくさん 40代・ママ )
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