立派なたてがみをもった2頭のライオン、フォーティテュードとペイシェンス。彼らは、ただのライオンではありません。世界でもっとも有名な、美しい図書館のひとつと言われるニューヨーク公共図書館を守る役目があるのです。毎日訪れる人を入口で迎えるのです。
ところが、ある朝。 しっかりもののフォーティテュードが目を覚ますと、横にいるはずのペイシェンスがいません。なんてこと! 日がのぼるまでに「もちば」に戻っていないと大変なことになります。
フォーティテュードは考えます。好奇心旺盛なペイシェンスは、時々こっそりと図書館に入っていくことがある、今日もきっと……。フォーティテュードは扉をおして図書館の中へ入っていきます。彼は図書館の中に入るのははじめて。あまりの広さにとまどいながらも、隅々まで探していきますが……。
夜明け前のニューヨークの街に2頭のライオンを従えてそびえ立つ図書館、なんて素敵なのでしょう。馴染みのない日本の子どもたちだって、一目見ればきっと憧れてしまうはず。ペイシェンスは夜な夜なそこで一体何をしているのでしょう。フォーティテュードと一緒にドキドキしながらページをめくっていけば、その結末にきっと心が温かくなって幸せな気持ちになるに違いありません。
「本を読む楽しみを。誰かと物語を共有する喜びを。」 共通する思いを胸に、初の翻訳を手掛けたのは絵本ナビCEO金柿秀幸。 どうか、たくさんの子どもたちに伝わりますように。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ニューヨーク公共図書館のライオン、しっかりもののフォーティテュードと好奇心たっぷりのペイシェンスは、毎日入り口の前で図書館を訪れる人を待っています。 ところがある日、ペイシェンスがいなくなってしまったのです。夜が明ける前までに自分の「もちば」に戻っていないとたいへんなことになります。 そこでフォーティテュードはペイシェンスを探しに大きな図書館の中へ入っていきます。 世界でもっとも有名な、美しい図書館のひとつニューヨーク公共図書館を舞台にした2頭のライオンのお話のはじまりです。
訳: 金柿 秀幸(かながき ひでゆき) 絵本情報サイト「絵本ナビ」の代表として、また父親による絵本読み聞かせユニット「パパ’s絵本プロジェクト」のメンバーとして、素敵な絵本をたくさんの親子に紹介することをライフワークとしている。主な著書に『幸せの絵本』シリーズ、『大人のための絵本ガイド』(ともにSBクリエイティブ)、『絵本であそぼ!』(小学館・共著)などがある。
全ページ、お試し読みで読みました。
公共図書館を仲良く二人で守っている
2頭のライオンのお話でした。
お互いに、友だち思いなんですね。
この2頭の行動は、「忍耐」と「不屈の精神」という名前に
ふさわしいと思いました。
夜の図書館の照明や穏やかなライオンたちなど
優しい雰囲気の絵が素敵です。
二人で絵本を読むと、、もっと楽しくなるでしょうね。 (capellaさん 70代以上・じいじ・ばあば )
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