このおはなし「まほうつかいのでし」は、ディズニーの音楽映画「ファンタジア」の中でミッキーマウスが演じているのでご存知の方も多いかもしれません。原作はゲーテの詩から生まれた音楽だそうです。 この絵本ではそんな古くから伝わる話を軽快&明快な表現で、とてもお話がわかりやすく伝わってきます。大石真さんのリズミカルな文章と柳原良平さん(アンクル・トリスの生み親!)の大胆でとってもキュートな絵がとってもマッチしているのです。 魔法を早く使いたくてうずうずしている弟子オトール。その様子を知ってか知らずかすました顔で仕事を申し付ける魔法使い。 そしてとうとう我慢できなくなったオトールがしでかしてしまった失敗に対してかける魔法使いの言葉。 そんなに大げさな顔の表情を作ったりしていないのに、その言葉がとても力強く響いてくるのはお話が分かりやすく伝わってきている証拠でしょう。 30年以上も前に出版されて長らく絶版となっていた作品の嬉しい復刊絵本です。当時はレコードや楽譜もセットになっている「こども音楽館」シリーズとして発売されていたそうです。ちょと面白そうですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
文豪ゲーテの詩をもとにつくられた名曲「魔法使いの弟子」の絵本。魔法使いが留守のあいだにその弟子が、おぼえたての魔法で大失態をおかしてしまう。「アンクル・トリス」の生みの親、柳原良平の温かく、カラフルな切り絵が広がる傑作を復刊!
柳原良平さんの絵がなんともすてきでかわいい。
こういう絵本がずっと読まれているのはいいなあと感じます。
まほうつかいの存在はこどもたちには魅力的で興味津々なはず。
それをこんなふうに描かれていて、楽しく読めました。
子どももお気に入り。読んで読んで、です。 (おうさまさん 30代・ママ 男の子3歳、)
|