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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

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まほうのなべ

まほうのなべ

作・絵: ポール・ガルドン
訳: 晴海 耕平
出版社: 童話館出版

税込価格: ¥1,430

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作品情報

発行日: 1998年
ISBN: 9784924938908

ベストレビュー

始めより終わりを忘れたら恐いんだな

 このお話は、随分前に目にしたことがあります。
 母になり、こういう形で再会できるとは、思ってもみませんでした。

 ヨーロッパ(東欧・北欧)中世の頃でしょうか。
 貧農(農奴)の苦しむ時代。
 
 食べるのものも底を尽き、森へ、苺や胡桃を探しに出かけた女の子。
 今日は運悪く、ひとつも見つかりません。
 森で、不思議なおばあさんに出会って、お鍋をもらいます。
 お鍋を使う時の約束の言葉を教えられ、家へ帰った女の子は…。

 オートミールのポリッジの説明をしようとしたら、「あ〜おかゆね。」とあっさり息子。
 
 さて、夢のような鍋を手に入れた母子。
 娘の留守に待ちきれず、おかあさんが調理をしたは良いけれど、ここから先は、「うわ〜〜〜〜〜。」でした。
 オートミールの熱い海の中、喜々としてそれぞれの器ですくい上げ食べている村人の様子に、「良かった」と息子。
 このお鍋ひとつで、村人みんなが救われたんですね。
 
 色彩の数を抑えた絵が、また当時のひもじさを良く伝えていました。

「始めより終わりを忘れたら恐いんだな。」とポツリと息子。

 当時の人々の願望の詰まったようなお話でした。
(アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子11歳)

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