うさぎのルウェリンは、集めることが大好き。きんぽうげの花、ハート型の小石、虹や波の音までも集めてびんに入れました。ふたを開けると、楽しい思い出がよみがえるのです。そんなある日、親友のエブリンが引っ越してしまい・・・。
ルウェリンはいろんなものを入れる瓶を持っていました。
お気に入りの思い出を詰めて、家に並べるのが好きでした。
何時でも、その時の感動が思い出せるからです。
ルウェリンは、瓶に形あるものを詰めることから、次第に風景や気持ちを詰めるようになりました。
心の中に瓶が出来たのです。
エブリンという女の子と、瓶を共有するようになりました。
心の瓶は、つながり合えるのですね。
二人の恋物語は、エブリンの引っ越しによって、遠距離恋愛に変わります。
この恋物語とは別に、ルウェリンはマックスという男の子と、瓶を共有することになりそうです。
曖昧な幕切れで、余韻のあるお話ではありました。
どちらにせよ、心の通い会える恋人や友だちの存在は、自分を支えてくれますね。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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