さかなに助けを求められて川に近づき自動車ごと大きな怪物につかまった、たぬきのおじさんの運命は? 健康な笑いをさそう絵本。
「かいぶつが でたのです。たすけてちょうだい。」 さかなに たのまれた たぬきの おじさんは、こわごわ、かわの ほうへ いってみました。 すると、かわの なかから かいぶつが でてきました。 さあ、たぬきの おじさんは どうずるでしょう?
単純明快な色でぐいぐいとぬられた絵、幼い子どもの感じ方をのみこんだ話の運び方、何度くりかえしめくっても大人でも楽しめます。おかしいけれどかわいそうで、どこかとぼけた独特の味のある絵本です。
文章も短く、展開もわかりやすいので、小さなお子さんにオススメ。2歳の息子も大喜びした本です。じどうしゃにのったたぬきのおじさんはぴょーんと飛んできたさかなに「たすけてください」といわれます。川にかいぶつがでたというのです・・・。大人のかたい頭で考えると、このお話はいったいどういう意味なの?と思ってしまいそうですが、その夢みたいなナンセンスさが小気味良くてわらっちゃいます。
「べしゃん、べしゃん」「げろげろげー」など子どもが喜ぶフレーズがいっぱいちりばめてあり、絵も魅力的でページをめくるたびに子どもがぐぐっとひきつけられるのがわかります。読んでいる親もつい調子に乗って、大きな声で読んじゃうとってもわらえるお話です。読む度にふたりでゲラゲラわらっていました。
じっくり読む絵本もいいけど、こんなふうに迫力にひきこまれて、ことばと絵とお話を体感して楽しめる絵本もとってもいいと思います。ぜひ一度おためしあれ。 (tamicさん 20代・ママ 男の子2歳)
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