家の前を通りかかったねずみに、男の子がクッキーをあげたら何が起こるだろう? ねずみはきっと、ミルクをくれと言う。ミルクをあげると、今度はたぶんストローが欲しいと言い、飲み終わると、次はナプキン……。 やんちゃでわがままなねずみの要求に答えたら、もうへとへと。でも、ねずみはどんどん調子に乗ってきて……。
米国で大人気の絵本。「もしも……」と仮定して、どんどん想像が展開されるかわいい、ユーモアいっぱいの作品です。小さなねずみの視点から要求されることがらは、まるで子供の要求そのもの。振り回されるのは親たちという構図も、見て取れますね。動作やしぐさが丹念に描かれたイラストがねずみの個性を十分過ぎるほど表わし、米国ではたくさんのファンを生みました。 この「もしも……」は、最後にきて最初に戻るしくみです。さて、どんな風にお話は展開されるのでしょう? ――(ブラウンあすか)
ねずみにクッキーをあげると,ミルクが欲しいと言う。ミルクをあげると…?わがままねずみと男の子の,愉快でリズミカルなお話。
「もしも、ねずみにクッキーをあげると、きっとミルクをくれ、という」「ミルクをあげると、こんどはたぶんストローをくれ、という」…。もしも…の条件をあげて、その帰結部分がまた、もしもの条件になり…。お話は非常にとりとめのないものですが、ユーモアたっぷりのねずみの行動とそれに翻ろうされる男の子の姿が生きています。好き好きがあると思いますが、わたしと息子は好きな作品です。9社に断られ10社目に大手出版社ハーパー・コリンズが出版したというエピソードも興味深いですね。 (ムースさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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