第二次世界大戦後の1948年に批准された世界人権宣言。その六〇周年にあたる今年、キッズのための世界人権宣言絵本が刊行される。文章はすべて子どものためにわかりやすく読みとかれ、イラストは世界のトップアーティストたちが協力。日本語版の翻訳は、子どもたちに絶大な人気をほこる中川ひろたかさん。中川さんらしい文章で、読んでも見ても楽しい一冊になった。世界じゅうの人たちがみんな、楽しくなかよく幸せに暮らしていくためにはどうしたらいいのだろう? 国外でも国内でも、凄惨な事件や出来事がおきているいま、もう一度、子どもも大人もきちんと考えなければいけないことが、この絵本につまっている。現代人必読の絵本。印税の一部はアムネスティインターナショナルに寄付される。
児童書であることが恥ずかしいくらいの、「世界人権宣言」絵本です。
どれも正論なのに、歪めたり無視して居るのは大人たちです。
世界人権宣言を誰もが尊重できたら、戦争も差別も、その他の様々な不幸な現実はなくなるはずなのです。
子どもたちがこの絵本から学んでも、もみ消してしまうのは大人です。
大人たちが理想を望んでも、それを力でねじ伏せるのが権力者であり、統治者です。
きっと彼らの手元には、この絵本と真逆な信条本があるに違いありません。
この絵本、28名のイラストレーターがそれぞれのスタイルで絵を提供しています。
絵を見ながらが思いを深めることができます。
大人こそ感じ取るべき絵本のような気がします。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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