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夢の中で見たぶどう畑を本当に見つけたアオさん。けれどもおいしそうなぶどうを、オオカミが一人占めしようとして。遺作となった、作者そのままの優しいアオさんのお話。
「11ぴきのねこ」シリーズで有名な馬場のぼるさんの最後の作品です。初期に作られたものを全て描き直したそうで、人気作家の晩年を思いながら読むとより胸に迫るものがあります。
優しいタッチの色合いで広がるぶどう畑はとても美しくて何度も眺めたくなります。のんびり優しいアオさんに、読んでいるこちらまで穏やかな気持ちになり、馬場のぼるさんの人柄を垣間見れたように感じました。最後にふさわしい素敵な一冊だと思います。 (ouchijikanさん 40代・ママ )
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