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森の奥で平和に暮らす野ねずみ達。ある春の日、町からやって来た町ねずみに祭りの話を聞き、自分達もお祭りをしようと準備します。ところが仮面を付けてる間に・・・
表紙のトーンと「かめんにとりつかれたねずみのはなし」という副題が暗示的です。
平和に暮らしていた野ねずみたちが町のねずみと出会い、
仮面パレードのお祭りの話を聞きます。
早速まねし始めた野ねずみたちは、仮面をかぶることで・・・。
訳者の谷川俊太郎さんはこの作品に、レオニの不安を感じ取っています。
確かに、レオニのやりきれないメッセージも感じられます。
展開や色調に、ちょっと怖がる子ども達もいそうです。
でも、この状況は、戦争の状況とそっくりに思います。
武装することで、だんだんと憎しみの感情に染まっていくという恐ろしさ。
本筋とはあまり関係なさそうなみどりのしっぽが題名であることも、
恐怖よりも愚かさを忘れまい、ということでしょうか。
少し考えさせる、重いテーマの潜んだ作品だと思いました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子14歳、男の子12歳)
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