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ちゃがまに化けたたぬきのかるわざをごらんあれ。
一匹のたぬきがちゃがまに化けたそうな。火にかけられてあついあついところげまわるうちに、元に戻れなくなったたぬきは、かるわざの芸をみんなに見せて大もうけしたそうな。世にも珍しいぶんぶくちゃがまのお話です。
この絵本は「ぶんぶくちゃがま」の絵本の中でも、特に最近出たもののようです。
富安さんの再話だし、最近気になる植垣さんの画だし、期待を込めて読みました。
最後に児童文学作家の千葉幹夫さんの後書きがありますが、これを読むと「ぶんぶくちゃがま」にもいろいろなバージョンがあることが分かります。
栗あたまの子坊主さんが、和尚さんにいわれて、(たぬきが化けた)茶釜を洗い、半泣き状態で囲炉裏にかけているさがたは特に笑えました。
植垣さんのちゃがま、よかったですよ〜。
見世物小屋に集まる江戸の町とかも、なかなか味わいがありました。
今の子どもたちはあまりこの話を知らないかな?(少なくともうちの子はあまり知りませんでした)
今度学校の読み語りに使ってみたいと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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