こぎつねのクンは、とこちゃんのぴっかぴかの自転車に乗せてもらいました。山の家へ帰ったクンは、自分の自転車が欲しいと、お母さんを困らせます。翌朝、クンが目をさますと1台の自転車がありました。クンは有頂天で、自転車に乗ってとこちゃんの所に遊びに行きます。ところが、その自転車は水たまりを飛び越し、石をよけ、坂道はゆっくり走る不思議な自転車でした…。
ポイント ・ほのぼの感が伝わります。 ・母の深い愛に胸が熱くなります。 ・やさしい気持ちになる絵本です。
編集者から 1983年に発刊されたこの絵本は、たくさんの読者に支えられて、2010年、27年目を迎えました。子どもはいつの時代でも、ぴっかぴかの自転車に乗って走り回りたいと思うものです。親にとっては、子どもの安全を思うと、見守りたくなる気持ちはありますね。時代が変わっても、親が子を思う気持ちは変わりません。自転車に化けても、心のない自転車になりきれないから、クンを守るように走ってしまう。お母さんのいじらしい気持ちが伝わってくる絵本です。
親の子を思う気持ちは人間も動物も同じですよね。子供の夢を叶えてあげたい、でも安全が気になる。確かに私もそうです。自転車に乗るようになってほしいけれど、心配で心配で。私が狐なら同じことをしていたかもしれません。本当に素敵な愛情あふれる1冊で、安心して子供たちに読んであげられるとても温かい1冊だと思いました。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)
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