オオカミグーはボスになるのが夢。そのためにひとりで旅をしながらどんなことでもしてきました。グーについてくる子分も1ぴき2ひきと増えてきたそんなとき、あるボスオオカミとケンカをし、これでもかというくらい地面にたたきつけられてグーは負けてしまいました。子分たちはあっという間に去ってグーはまたひとり。 ふらふらして坂道を転がり落ちたグーがぶつかった相手は「ん?」なつかしいにおいのイタチ。 ぼろぼろのグーは気になってイタチを追いかけ、スモモや貝の差し入れをしますが、怖がるイタチはうろから出てこようとしません。とうとう力つきかけたグーに・・・?
本作の2年前に出版された『オオカミグーのはずかしいひみつ』の続編。 単発ものとして読んでも十分楽しめるお話ですが、機会があったら両方読むことをおすすめします。 グーの心の成長を感じられ、読んだ子どもたちがグーに共感して「よし、ぼくも(わたしも)がんばろう!」って励まされたら素敵ですね。
ちなみに一緒に読んだ娘は「このイタチ、女の子だよ!」と見分けていました。 グーと女の子のイタチ、またまた続編を期待したくなっちゃいますね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
群れのボスになることを夢見るオオカミグーは、ついにボスと対決します。はじめは勝っていたグーでしたが、ボスの頭突きにやられてしまいます。子分も失い、いやになった時、一匹のイタチになつかしさをおぼえます。
オオカミのボスに挑戦して負けたグーですが、失意を癒してくれたのは母親と同じイタチのにおい?
親しくなれたイタチの子には申し訳ないけれど、ちょっと感傷的に過ぎるのではないかと思ってしまいました。
イタチの子に母親の存在感を重ねるのは無理じゃないでしょうか。
グーが再起する力であればこそ、生き方を見直した方が良いのではないかと、立ち入ったことを考えてしまいました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|