【安藤パパ】 これぞまさしくパパの絵本! コブタの男の子ジュールは、ジュリーちゃんが大好き。でもなかなか想いは伝わりません。ある日、「今日こそ彼女に告白するぞ!」と決心しますが、ジュリーから「明日引っ越すの。」と突然のお別れ宣言。「ガーン!」。ハートブレイクでヤケを起こすジュール。でもそのとき!オオカミが現れて二人はさらわれてしまう。「フッフッフ。さぁ、どちらから食べようかな?」「助けて!」。気は人一倍ちいさいけど、勇気をふりしぼってオオカミに立ち向かうジュール。さて彼女を救うべくジュールが取った作戦とは・・・? 作者アラン・メッツはボクらと同世代の絵本作家(1961年生)。駆け出しの頃、パリのカフェで偶然出会った">『すてきな3にんぐみ』の著者トミー・アンゲラーに、その場でスケッチブックを見せ自分を売り込んだ、というロックンロールな男だ。その彼の日本初リリース絵本がこれ。自力で自分の道を開いたアランならではの「勇気と強運」というテーマが、この絵本にも色濃く投影されている気がする。 また「狼が豚を食べる」という定番プロットにも、フランス人らしいエスプリとユーモアが効いており、ストーリー自体も極上のラブストーリーに仕上がっていて大人も楽しめる一冊だ。 しかし、おそらくこの絵本。タイトルと表紙のインパクトが強すぎて(直訳でいった編集者はエライ!)、母親からはまず敬遠されてしまう絵本かもしれない。でもパパならOK。「うんちだの、おならだの、ばっちい絵本はダメよ!“はなくそ”などもってのほか!」ではなく、父親ならこの絵本の本質を読み取り、作者が放つメッセージを子どもに伝えてあげて欲しいと思う。 そういうわが家ではテルノも好きだが、やはり男の子のヒロシに大受け。毎回、親子でゲラゲラ笑いながら読んでるが、最後に僕は息子にこう言う。「いいか、ヒロシ。女の子がピンチのときは、男は智恵と勇気で守ってあげなくちゃならないんだぞ」。
2002年に邦訳され、読み聞かせなどで非常に人気を博した作品を、13年ぶりに復刊。 独創的かつユーモアあふれる作品で人気のフランスの絵本作家、アラン・メッツの作品です。
「今日こそ好きだというぞ!」 一大決心をしたこぶたのジュールは、こひつじジュリーのもとへと向かいました。 でもそこに、オオカミが現れてふたりは捕まってしまいます。 「さて、どちらから食べてやろう」とせまりくるオオカミ!
愛するジュリーを助けるために、ジュールが考えたびっくり仰天の作戦とは!? 想像絶する大脱出劇のお話しです。
読み聞かせでは、子どもも大人も大爆笑!人気作がついに復活します。
はなくそとは
鼻毛によって 鼻の穴から呼吸と共に入り込むゴミを防ぐ際
たまってしまったゴミを
粘液(鼻水)で固形化されたものが代表格であります。
なんとシステマチックな生態!
そいでもって
こどもっちゅうのは、時々大人にもおりますが
はなくそを食べるものであります。
これは 本当にそのシステムは正常に働いているのか?
もしかして 取り除くべきでない良いモノを取り除いてしまっているのではないか?
との疑念から生じていると思われる当然の行為。
そしてそれは人間だけでなく豚にも行われるのであります。
主人公ジュールくんは きたないきたない豚の子。
どんなに汚いかを説明するくだりでは
クラスに1人くらい うつむく男子がいることでしょう。
そのジュールくんは 可愛い可愛い羊の少女に恋しておりますが
2人がなんと狼にさらわれ 食べられるというピンチに遭うのです。
しかし ジュールくんは賢かったのです。
自分の最大の欠点を 最高の武器にして
そして最後には ぴかぴかに輝くイケメンに変身!
抱腹絶倒!
清潔と常識のみが世界を救うのではないという
貴重な本です。 (ひだまりピッピさん 40代・せんせい 男の子7才)
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