
クリスマス準備に忙しいねずみくん。色とりどりのガラス玉の輝くクリスマスツリーの下には、カラフルなラッピングペーパーに包まれた贈り物が勢ぞろい。でも、ねずみくん、はらぺこ大ぐまのこと忘れたの? 丘の上の冷たくて暗い洞穴にすんでいるはらぺこ大ぐまったら、クリスマスプレゼントには目がないんだって。さあ、どうする?

『どうするどうするねずみくん』のクリスマス版。今度は大きなイチゴのかわりに、大ぐまがクリスマスプレゼントを奪いに来るかもしれないことを心配し始めます。でも、さすがにクリスマスのお話ですね。この後、思い直したねずみくんは、大ぐまのためにすてきなことを思いつくのです。 カラフルなアクリル画は1作目と同様、読者の目を引き、クリスマスらしい華やかな色合いの中で見せるねずみくんの表情がキャラクターの魅力を伝えます。お話はねずみくんに話しかける形で進むので、小さな読者にとっては親しみの湧く設定でしょう。最後の大きな包みの中には何が入っているのか、その後を想像するのも一興かもしれません。 ――(ブラウンあすか)

ねずみくんはプレゼントを山ほど集めて、クリスマスの用意はばっちり。気になるのは、はらぺこおおぐまのこと。プレゼントをとられては大変です。でも、はらぺこおおぐまはサンタさんからもプレゼントをもらえない!? そこでねずみくんは……。笑ったり、怒ったり、おどろいたり、泣いたり、ねずみくんのくるくる変わる表情がなんともかわいい。心あたたまるクリスマス絵本です。

大量のプレゼントに囲まれての満面の笑みから、寂しい大ぐまに同情して涙ぐむ様子まで、表情ゆたかなねずみくんが見られました。
小さな身体で荷物を引っ張りながら雪山を登るねずみくんが健気です。
腹ぺこ大ぐまからの大きなプレゼントは何かな?
開けてみるのが楽しみですね。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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