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しげみ村では春になると虫たちが「野原のお菓子屋」を開きます。蜜飴や花粉団子などおいしいものがいっぱい。やなぎ村からバースデーケーキの配達注文も来て、大忙しです。
やなぎむらシリーズだと思って読んでしまった我家。
でも、これって、やなぎむらの住民の登場場面は最後にあるものの、別の村のお話で番外編といった趣の作品でした。
お話は、やなぎむらの隣町のしげみむらに、「のはらのおかしや」がオープンするところから始まります。
登場する村の住民の数が多くて、その名前が長いのでなかなか区別が難しいかも知れません。
逆に言えば、ダンゴムシまでいて、虫好きのお子さんにはたまらないはずでしょう。
相変わらず絵のタッチは、色鉛筆使いの優しいもので、見ているだけで心地よくさせてくれます。
今回はストーリーも、仲間たちが協力しあうシ−ンがふんだんにあり、雨が降って二匹のハチが墜落してしまうという大きな山場もあって、絵と文とも楽しめることでしょう。
今回登場の仲間たちで別シリーズを組んでもいいくらいの、素敵なキャラクターが一杯の作品ですので、オススメです。
文字数がとにかく多いので、幼稚園児ぐらいが対象として望ましいかも知れません。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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