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「ぼく」は、夏休みのある日、1つ年上の「おおはしくん」に出会う。おおはしくんは、かめに自分の名前を書いて飼っていた。リーダーシップをとれる、かっこいいおおはしくんにひかれていく「ぼく」。 かめに「かめた」と名前をつけ、いっしょに飼うことに。おおはしくんは、甲羅に書かれた「おおはしけんた」のとなりに、「よしだゆうと」書き加えてくれて、ふたりの連帯感は高まる。しかし、ほどなく「かめた」は行方不明に。 何日もふたりで探すうち、ついに「かめた」を見つけるが、おおはしくんは、「なかまのところに、かえしたろ。」と言うのだった──。
最近なかなかこういう絵本に出会っていませんでした。
絵本と言えば、面白おかしく描かれているのがわりと多いと思います。
それはそれで良いのですが、そんな中、この「ぼくとおおはしくん」は、子供のリアルな世界・記憶そのものだ!と感じました。
大人になるにつれて、子供の時に体験した外での泥臭い遊びはしなくなるし、そんな記憶も遠くなります。この本はそんな貴重な記憶を呼び戻してくれます。絵本のなかで、「ぼく」が抱いたであろう素直な感情が、読んでいる人の心に伝わってきて、思わずキューーン!となります。
だから、子供はもちろん、特に大人によんでもらいたいなと、私は個人的に思います。
また、ひとつひとつの絵が、とっても絵画的で、素敵でした。絵本としてもすごいですが、絵を飾っておきたいと思わせます(風景画が特に素敵だなと思いました)買って損はない一冊だと思いました。 (M.Oさん 30代・その他の方 )
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