まず、野菜やくだものの新鮮でユーモラスな表情を楽しんでください。 この本は第一に、野菜やくだものの形を人の顔になぞらえて見る「見立て」の本です。ものを見立てるというのは、人間の基本的認識行為で、どんなに幼い子どももその行為の楽しさを知っています。ですからこの本は、子どもたちにとって、楽しい刺激に満ちたものだといえるでしょう。 それから第二に、ページをめくるたびにあらわれる野菜やくだもののさまざまな表情からいろいろな感情を読みとる楽しみも与えてくれます。わたしたちが味わう多様な感情が、野菜やくだものの愉快な表情として形を与えられているのを見ると、だれしも思わず笑い出してしまうでしょう。 そして第三に、この本を工作の本だと考えることはできないでしょうか。多様な表情や感情を存分に楽しめば、さあ、自分でも作ってみようという気になるのではありませんか。
このお話は、野菜のかたちを利用して色々な気持ちの表情を表現したお話でした。本当にそういった顔に果物や野菜が見えてくるのが不思議で、面白い気持ちになりました。うちの子もこういった風な食べ物の見方があるのにビックリしていました!! (イカリサンカクさん 30代・ママ 男の子7歳)
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