ひとふで描きのせんをたどって、学校へいこう! 算数に図工にひるやすみ……問題を解きながら、いろんな部屋にいってみよう。学校のいちにちを、美しいアートワークで描いた絵本。
■訳/ふしみみさをさんからのメッセージ ローラ・ユンクヴィストさんの「せんをたどって」シリーズは、文字も絵も、最初から最後まで、ひと筆描きでつながっているという、驚きの絵本です。シリーズ4作目の今回は、『がっこうへいこう』。わたしたちを新学期の学校に案内してくれます。 「せんをたどって」シリーズを訳す時は、ふだんの翻訳とは違う難しさがあります。文字も絵も線で描かれているから、原書とすっかり同じ位置に同じ長さで、パシッと決まる言葉が入るようにしなくてはなりません。日本にはないものが描かれている場合は、日本の子供たちに身近で、なおかつイラストに関係しているものと、置きかえなくてはならないし。でも、それをあれこれ考えたり、編集者さんとああでもない、こうでもないと、やりとりしたりするのが、とても楽しいのです。シリーズの新刊が出るたび、「待ってました!」とうれしくなります。ローラさん、次回はどこへ連れて行ってくれるのやら。今から楽しみです。
■担当者のうちあけ話 やっとできました〜! このひと筆描きの絵本シリーズで、いちばんの難物だった今回。というのも、これまでの3冊では、ひと筆描きされていたのは絵でしたが、この“がっこうへいこう”は、文字もひと筆描きしているのです。原書の文字はアルファベット。「そりゃ、やりやすいだろうなぁ」というシンプルな直線か、曲線です。こちらは、完全に訳を練り上げてから、デザイナーさんに平仮名や片仮名の線文字にしてもらうのが大変な作業でした。できあがったひと筆描きの文字をみて、「こっちからこうまわったほうがきれい?」とか「こっちからもいけるかも?」とか、何度やり直しをしたことか。でも、その甲斐あって、とっても美しい絵本になりました。簡単なクイズも入っているので、今春、学校にあがる子どもさんたちばかりでなく、文字や絵が好きなお子さん方に広く楽しんでいただけたらと思います。『せんをたどって』『せんをたどって いえのなかへ』『せんをたどって せかいいっしゅう』もぜひ、ご覧ください! (J)
ずっと気になっていたシリーズです。
一本の線をせっせと指でたどりながら楽しみました。
表紙から裏表紙まで続く線。
一本の線だとは思えないくらいよく描かれていて指でたどるのが本当に楽しかったです。
線をたどるだけでなく、いくつもの質問に答えていくのも楽しいですね!
子供たちと一緒にじーっくり楽しみました。 (Yuayaさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子6歳)
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