桜守の佐野藤右衛門さんが、子どもたちにむけて、桜を守ること、木のいのちを継ぐことへの思いを、日々の仕事を通じて語りかける写真絵本です。佐野さんの保有する写真と、京都在住の桜写真家、 水野克比古氏による桜の木とともに構成します。佐野さんは、桜を通じて、人間と自然との関係、 個性がうまれることのたいせつさを子どもたちに、伝えています。淡く美しいピンクの桜が見開き いっぱいに広がる春の写真は、圧巻です。
日本全国を飛び回り、傷ついた桜の手当てをし、桜の新種を探す著者は「桜守」と呼ばれている。本書では桜守の仕事を見やすい写真で紹介。著者の活動を通じて、いのちをつなぐとはどういうことかを伝える写真絵本。
表紙の佐野さんの笑顔と
背景に咲く綺麗なピンク色の桜に心を奪われ
この本を手に取りました。
京都弁のやんわりとした口調がとても魅力的です。
桜という木は、「守り」をしないといけない木で、
その「守り」について、丁寧に描かれています。
「守るといっても保護するわけやない。
ちょっと手をそえてやるぐらいでええんですわ・・・」
桜を通して、人と自然との関係を伝えてくれるこのことばは、
人と人との関係にもつながると感じました。
親と子であったり、教師と生徒であったり。
小学校高学年から中学生を対象に、
「生きる」「仕事」「自然」「桜」「京都」などをテーマにしたときに
紹介したと思っています。 (ゆきぽんずさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子7歳)
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