この物語の主人公、バクさんの仕事はみんなが寝静まった時間。 だから誰もバクさんの事を知らないのです。 そんな夜中に行うバクさんの仕事とは…こわい夢を食べること。 みんなの苦手なこわい夢を食べてくれるなんて、なんてありがたいお仕事なのでしょう!!
さぁ、今日もバクさんは“こわいゆめほうちき”のお知らせを頼りに、 こわい夢を見ているひとの家に向かいます。 ウサギさんが見ているのは、大嫌いなブロッコリーにとりかこまれている夢。 夢を見た時に、バクさんも一度怖がっているのはご愛嬌(笑)。パクパク、モグモグ、シャクシャクどんどんいっちゃいます。すっかりこわい夢が消えた後は、ちょっと素敵な仕事も忘れずに。そして次の家へ向かいます。 こんな風に、どんなこわい夢も食べちゃうことのできる頼もしいバクさんなのですが、さみしい夢は食べることができないみたいで…困ったバクさん、どうするバクさん!?
バクさんは最後までみんなの前には姿を現わさないけど、みんなが気持ちの良い朝を迎えられるのはバクさんのおかげ。もしかしたらみんなの所にも来てくれるかもって思うと、夜も怖くなくなっちゃいますよね。 ボールペンで描かれているという雰囲気のある絵が魅力的、続きが読みたくなる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
バクさんはみんなが寝静まった頃に起きてきます。だから誰もバクさんを知りません。 バクさんの仕事はこわいゆめを食べこと。バクさんはどんなこわいゆめでも食べちゃうことが できるのです。今日も”こわいゆめほうちき”がこわいゆめを見ているひとを知らせてくれます。
こわいゆめを食べ終えた帰り道、バクさんが出会ったのは、さびしいゆめ。 こわいゆめしか食べたことがないバクさんは困ってしまいます。 さびしいゆめをどうするのでしょうか・・・。
試し読みで読ませていただきました。
とっても素敵な絵本でほしくなってしまいました。
最近、夜寝るとき怖がる息子に獏さんは怖い夢を食べてくれるよって言うために読もうかなぁと思ったのですが、
予想以上に素敵な、優しい心をもったバクさんでした。
怖い夢ももちろん食べてくれるし、
さびしい夢には食べることができないけど、一生懸命その気持ちに寄り添おうとするバクさん。
そしてその結果もとっても素敵なのです。 (ほっぺすきーさん 30代・ママ 男の子5歳、)
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