人里はなれた山奥に、古い一軒家がありました。 すきま風はビュービュー入り、歩くとギシギシゆれます。 住んでいるのは・・・おばけたち。なんとまあぴったりではありませんか。 たまにお客として来るのは、ネズミやカラス、タヌキだけ。イメージ通りです。
ところが、おばけたちはそうは思っていないらしいのです。 「こんなところに 住んでいられるか! われらにふさわしい あたらしい家に、ひっこすべきだ!」 ネズミやカラス、タヌキを追い出し、ぼろ家を売るためのウソのちらしを作って、街中にばらまいたのです。 果たしてそんなにうまくいくのでしょうか? すると、さっそくお金持ちそうな、人の良さそうな人が家を見にやってきて・・・。
ぱっと見た感じ、いかにも怖そうな雰囲気のおばけたち。 ところが、お話は予測のつかない展開になっていきます。 かしこいのか、かしこくないのか、家を売ろうとがんばるおばけたちのユーモラスな姿を見ていると、なんだか愛らしく思えてくるのです。子どもたちもドキドキ、ニヤニヤしながらその様子を見守っていることでしょう。 最後には驚きの結末も待っているこの絵本、作者は、あの人気絵本「ぱくちゃん絵本」シリーズを描いているせきゆうこさんなのです。そのギャップにも驚かされちゃいますよね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
新しい家へ引っ越すために、今まで住んでいたぼろやを売ることにしたおばけたち。「新築一戸建て」などの嘘をならべたチラシをつくり、街中にはりました。そして、ぼろやをきれいな家に見せるため、穴のあいた壁には絵を飾り、みかん箱をつなげてベッドをつくり、家にはきれいな布をかけました。
すると、ある一人の男性が家を見せてほしいとやってきました。おばけは人間になりすまし、だまされやすそうなそのお客を、早速家に案内しました。
おばけは、仲間のおばけが化けている絵を有名な画家の作品ですと紹介し、ぐらぐら揺れる廊下を、斬新なデザインなのですと説明しました。そのほかにも、レンガに色をつけただけの本、みかん箱でつくったベッド、金色の絵の具をぬったバスタブなど、家の中のものは、おばけたちが適当につくったものばかりです。
そして、おばけたちにすっかりだまされたお客は、家を気に入り大金を払ったのです。ところが……。
表紙からは分かりませんが、
絵が可愛らしくてうちの子にはうけました
まさかおのお客さん○○だったんですもの
そういえば、あんなことされていたからねって
あーーーーっ!?そうだーーー!!って
止まりませんでした
なんだかんだ言って、
おばけたちがよくできている
一生懸命がんばってました
もうちょっとその努力が報われれば良かったのに
その後どうなったのか気になります (あゆママさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子3歳)
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