さるのさるぼうが公園で遊んでいると、ぶたのお母さんがやって来て、 「さるぼう、うちの子たち見なかった?」 さるぼうは張り切ってこぶたを探しに出かけます。
ドアのむこうから聞こえてくる「ブーブーブー」。 ブーブーと言ったらこぶたでしょ。さるぼうは自信満々でドアを開けると…あれ? うさぎがラッパの練習中。 するとへいのむこうからまた「ブーブーブー」。 今度こそこぶたが隠れているのかと思ったら…きつねの自動車レース。 ブーブー ブォーン! さるぼうは、なかなかこぶたを見つけることができません。
うーん、歩けば外には意外と「ブーブー」であふれている? 「ブーブーブー」。 今度も違うと思ってがっかりしていると…最後の最後、 さるぼうはこぶたたちを思わぬところで発見します!
子どもたちは、このちょっと間の抜けた音「ブーブーブー」の繰り返しと、 ページをめくるとやってくるズッコケ感がたまらないはず。 何度も読んで、のんびりハッピーな時間を過ごしてくださいね。 西村敏雄さんの描くキャラクターたちの表情、今回もかなりいい感じ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
こぶた、こぶた、どこいった? さるぼうが「ブーブーブー」と聞こえたところに向かってみると…。 あれ、こぶたじゃないぞ。いったい音の正体は? さるぼうはこぶたを見つけられるでしょうか? 音の面白さとのんびりしたお話をお楽しみください。
ブーブーブーとは、ぶたさんの鳴き声ですが、それ以外にもいろんなものを連想させるものだなあと読みながら感じました。ブーブーブーという音が聞こえて、次のページでそれがなんの音なのか、種明かしがあるのですが、読むときに、前ページの「ブーブーブー」と後ページの「ブーブーブー」の声色を同じにするかどうか、ちょっと迷いました。ページを開くときに、少し間をおいてみると、聞き手の想像をふくらませ、次ページへの楽しみが増すのかもと思いました。
お話の最後はとってもほほえましい。子ぶたさんもそのお母さんもとっても幸せそうで、あたたかい気持ちになれました。 (けいご!さん 40代・ママ 女の子15歳、男の子11歳)
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