でっかいでっかいクロコダイル。乱暴者でなんでもてあたりしだいに食べていたが、アヤカと名乗るイルカに出会い…。映画「じんじん」から生まれた絵本。広大な大地が生んだ感動作がここにある。
乱暴者で嫌われ者のクロコダイルが、おめめのまんまるな可愛いイルカの女の子に出会いました。イルカの女の子は、逃げなければいけないのにクロコダイルの前でのんびり遊んでいます。イルカを食べようとした時に、「わたしはアヤカ。まだ若いイルカよ。・・・・」アヤカは、微笑みかけて遠ざかって行きました。今まで誰からも優しく微笑みかけられなかったクロコダイルは、初めて恋を知ったのです。アヤカに、むしょうにあいたくなって、アヤカの姿を追っかけていく姿は純真無垢のクロコダイルの姿でした。命尽きる時もアヤカのことを思い、みんなと仲良く出来なかったことを後悔しています。いつか、ひかりになって、泳ぐアヤカをそっと見守ろうと思っているクロコダイルでした。クロコダイルを怖がらないで微笑みかけてあげたアヤカにきっと感謝してると思いますが、初恋を知って切ない思いで死んでいったクロコダイルがやっぱり哀れでかわいそうに思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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