ホイッティカーさんの家の屋根裏部屋におばけのジョージーが住んでいました。ジョージーは、毎晩同じ時間に、階段と広間のドアを軋ませます。それが合図になって、ホイッティカーさん夫婦は寝る時間だとわかり、ねこのハーマンはねずみを探し回る時間だとわかり、ふくろうのオリバーは鳴く時間だとわかりました。ところが、ホイッティカーさんが階段とドアを修理してから、皆は時間がわからなくなってしまいます。
児童書のシリーズに比べて表紙が地味に感じましたが、最初に書かれた本書は読んでおきたいと思いました。
ジョージーが留守の間、ホイッティカーさんの家は逆に大変だったのでは?と気になります。
奥付によると、作者のロバート・ブライトさんが1944年、娘さんと息子さんのために書かれたそうです。
戦時下にペン1色だけで丁寧に描いて作られた絵本が、70年たっても楽しく読めるのだから有難いことです。
家がミシッ、ギイッ、と音をたてるのは、日本の家鳴りにも似ています。
我が家もミシミシギーギーするので、おばけがいるのかもしれません。
(みいのさん 60代・その他の方 )
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